傾聴に値する市場変化 2万4000円と1文新値の反動 (2020.09.15)
週明け続伸。日経平均小陽線の引け。3日「宵の明星」、4日の窓2万3426円を埋め戻り高値を更新した。時間外で米株先物が堅調なほか、■■■■■■■(****)1銘柄で日経平均を113円(74.3%)持ち上げ高値警戒感。後半「菅政権」発足に伴う組閣、解散風に包まれ模様眺め。2万4000円挑戦と「1文新値」の反動もうかがえる。14日、■■■■■■■(****)が米エヌビディアに英アームを4.2兆円売却する旨伝えられ急場しのぎの印象。取引に関し米中や英国など規制をこなすのに延べ18ヵ月かかるといわれ、一巡後消化難。調整も考えられる。14日発表された7月の鉱工業生産87.2%(前月比+8.7%)の方が健全。2013年1月以降最大という。ロイターによると、15~16日FOMC(米連邦公開市場委員会)を踏まえ市場変動率が高まる見込み。米上院でコロナ追加経済対策法案が否決され、FRBがQE(量的緩和)やECC(イールド・カーブ・コントロール)に傾注しても片手落ち。議会支援の財政なしに機能しないという。コロナ追加法案が暗礁に乗り上げたとすれば今週にも調整入り。米国で1年のうち9月が最も軟調といわれ、選挙前に下落しその後上昇する傾向がある。日経平均先物によると、14日大証の引け2万3420円(+0.95%)に対し夜間取引3310円、シカゴ円建て3320円。ダウ先物2万7711ドル(+0.79%)。VIX恐怖指数26.73(-10.30%)、WTI原油先物37.05(-0.80%)。金先物1950(+0.12%)、ビットコイン円1,106,033(-0.50%)。現物が割高に変わりない。ワクチン開発や選挙後の景気回復期待が根強いものの、日本の場合、「安倍路線継承が使命」とあってエネルギー不足。日銀の異次元緩和が伸び切って身も蓋もない。FRBやECBもそうでマネー最優先の金融システムが限界。コロナとポストコロナで見直しを迫られた。トランプ氏が連銀(FRB)潰し、世界撤兵、覇権崩壊など多極化に舵を切る一方、日本は6月米国製地上イージスミサイル配備をストップ。中国に配慮したと受け取れる。米中対立が激化する中でモリカケや桜、検察人事など一連の不祥事にけじめなし。新政権も懸案処理に追われ、米中や国内の圧力になけなしのエネルギーを消耗しそうだ。小康状態にあるコロナ第2・3波が喫緊のテーマ。あと半年で決着がつく。感染終息と経済再開を目指すもので、バブル崩壊30年乗り切っただけに来年正念場。14日、倍返しと述べた。8月19日新月から9月2日満月まで来年の初動。9月17日新月から10月2日まで第2幕。敬老の日を含む4連休肝腎なところ。無事乗り切ることだ。1994年小選挙区制を導入し、国民の判断を二者択一にしたのが誤り。多様な世界になったためで、単純小選挙区で民意をまとめられず政策も限られた。9月9、10日裁定売り残が急増したものの、4連休前後需給一変の公算もある。市場変化が傾聴に値するわけだ。
14日の日経平均152円高。大引け2万3559円。TOPIX1651(+14)。東証一部の出来高11億7600万株、売買代金2兆1900億円。値上がり1619(値下がり471)。10年債0.015%(-0.005)。米10年債0.666%(-0.003)。上海総合が3278(+0.57%)で引けた。マザーズ指数の引け1129.14(-0.52%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。流れが変わりそうな気配だ。(了凡)