負けるが勝ちに匹敵 首相辞任とダボス延期にコロナ長期化 (2020.08.31)
前週末急落。日経平均中陰線の引け。下げ渋った。首相辞任表明が主因。持病再発といわれるが、事実としても、コロナ禍で米中の利害調整が行き詰まりブラックホール。ドクターストップがかかった。負けるが勝ちに匹敵する。一時614円安。半値戻して取り繕った。この先経済や金融運営に大きな修正がないとみられ、後継者の顔ぶれも従来の延長上。そもそも、国民が変化を拒み安定を望んでいると考えられる。米WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が図星。アベノミクスについて、株価上昇と失業率低下を成果に挙げながら、日本経済の生産性が低いまま国際競争力も後退し当初の目標を達成できなかったという。デフレ、低成長の長期化によりジリ貧を意味するもので、27日FRB議長がジャクソンホールで物価上昇率2%超を容認したのも日本離れ。米国民のインフレ期待を刺激し物価上昇と景気回復を後押し。ゼロ金利の長期継続を宣言したもの。28日ダウ161ドル高(27日160ドル高)となり半年ぶり高値を更新した。S&P500種が年初来9%上昇したものの、ハイテク上位10社(56%高)を除くと3%安。一極集中によるものだ。FRBが高めのインフレを容認しゼロ金利を続けると実質金利低下につながり、GAFAM(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト)の支援材料。一方、景気刺激策やワクチン開発にかかわらず昨年以前の低成長に戻る見方も根強い。来年のダボス会議半年延期が本尊筋の本音。コロナ危機長期化を狙っていると述べた。首相辞任もこの一環で、6月米国製地上イージスミサイル配備をストップ。7月在日米軍にコロナ対策不十分な旨苦情表明。これまで米国からコロナ向け外出自粛や経済停止要請を執拗に受けたことなど重なった。トランプ氏が世界で米軍撤退を加速しており、米大統領選後韓国、日本から撤退もあり得る。受け売りだが、コロナを契機に中国が経済力で米国と肩を並べ、米国が中国を敵視して米中分断・デカップリング(非連動)が進む中、これまで米国追随が中国に寝返る傾向にありコロナが加速。トランプ氏は中国に勝たせるため敵視やデカップリングをやっている。そんなはずないと思うなら、今後の流れを読み違えるという。日経平均先物によると、28日大証の引け2万2890円(-1.38%)に対し夜間取引2940円、シカゴ円建て2950円。ダウ先物2万8627ドル(+0.56%)。VIX恐怖指数22.96(-6.17%)、WTI原油先物42.96(-0.19%)。金先物1973(-0.10%)、ビットコイン円1,221,608(-0.38%)。さざ波が立った。
28日の日経平均326円安。大引け2万2882円。TOPIX1604(-11)。東証一部の出来高16億6600万株、売買代金2兆8200億円。値上がり568(値下がり1543)。10年債0.050%(+0.010)。米10年債0.724%(-0.034)。上海総合が3403(+1.60%)で引けた。マザーズ指数の引け1081.57(-4.66%)。1144で間違いない。日経平均の場合、一時的に25日移動平均線2万2778円を下回り引け戻した。依然、ボックス圏との見方が多い。19日新月から9月2日満月まで我に返る場面。ジャクソンホール、首相辞任に続き新たな材料が出番待ち。9月17日の新月から第2幕だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。錯覚から離れ読み違えないことだ。(了凡)