グレート・リセット 弱気のシティがS&Pの上値引き上げ (2020.08.26)
続伸。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万3038円を上回った。上ヒゲが長いものの、一時コロナ急落直前2月21日2万3386円以来の高値。東証一部の出来高12億0900万株、売買代金2兆1200億円。騰落レシオ101.11%(25日)など加味すると、上値余地がある。24日米主要3指数続伸を受けたもので、前回述べた米中貿易協議「進展」のほか、23日FDA(米食品医薬品局)がコロナから回復した患者の血漿(けっしょう)を投与する治療法特別認可。ダウが半年ぶり高値をつけナスダック、S&P500種最高値更新。買い戻しが波及した。グロース(成長)からバリュー(割安)にシフトする流れで踊り場。27~28日ジャクソンホールのFRB議長講演が折り返しとみられる。裁定残によると、8月14日現在、売り1兆6702億円(前週比1078億円減)に対し買い5031億円(同1272億円増)。9月11日のSQに向けて3月安値を叩いた売り方の期日を迎える。よって、19日新月買いから9月2日満月売りを通じて「錯覚から我に返る場面」になりそうだ。ウォール街で弱気だったシティがS&Pの年末予想を2900から3300に引き上げたのも潮目。来年1月「グレート・リセット」の初動と受け取れる。コロナ拡大とワクチン開発が利権といわれ、過剰な緩和マネー滞留によりバリュエーション限界説も有力。予想される好材料が大半織り込まれた。2016年WEF(世界経済フォーラム=ダボス会議)の打ち出した第4次産業革命が伏線。古い産業を容赦なく淘汰するもので、GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)にマイクロソフトが主役。コロナにしても、感染拡大を防ぐのに人間同士接しないのが原則。オンラインと通販で市場を独占し、返す刀で株の暴落を腐心。株式市場が「失われた10年になる」可能性に言及し、11月の米大統領選前、大きなイベントが引き起こされるという。本尊筋がFRB の無制限緩和と桁違いの財政出動によりドル基軸通貨を取り上げ、米経済覇権を強制終了。世界中リセットにしてGAFAやマイクロソフトが管理・監視する構想。発売前「コロナ時代の世界地図」(田中宇著)にもうかがえる。軍産支配終焉、コロナ危機からドル崩壊・多極化。都市閉鎖を選んだ先進諸国の愚策がもたらす不可逆的変化。コロナ長期化によるL字型世界経済。隠れ多極主義者トランプ氏の米国覇権放棄。さらに、対米から対中従属に向かう日本など興味深い。日経平均先物によると、25日大証の引け2万3330円(+1.43%)に対し夜間取引3350円、シカゴ円建て3345円。ダウ先物も2万8396ドル(+0.55%)と続伸。VIX恐怖指数22.47(-0.31%)、WTI原油先物42.70(+0.23%)。金先物1934(-0.26%)、ビットコイン円1237.310(+0.84%)など問題ない。
25日の日経平均311円高。大引け2万3296円、TOPIX 1625(+18)。値上がり1643(値下がり467)。10年債0.030%(+0.010)。米10年債0.683%(+0.029)。上海総合が3373(-0.36%)で引けた。マザーズ指数の引け1133.22(1.56%)。3日ぶり反落。1144が目安になった。値上がり率ランキングによると関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。GAFA が本尊筋の手先といわれる。(了凡)