19日前後何か起きる 世界に類を見ない負けるが勝ち (2020.08.05)
大幅続伸。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万2243円のほか、25日線2万2486円も上回った。米主要3指数続伸、円高一服、決算発表など手掛かり。買い戻しが加速し東証33全業種値上がりした。前日3月に続き8月安もと述べ、コロナ禍も人災を天災と見立て副見出し。4日満月売り(19日新月買い)を見込んだ挙げ句に裏目が出た。過熱感なく上昇余地もあるという。調べてみると、3日ダウ236ドル高が伏線。主力ハイテクがM&Aを材料に買われ、マイクロソフト6%とアップル2%上昇により150ドル貢献。米追加経済対策協議で家計向け最大1200ドル現金給付。7万人をピークに2日5万人を下回ったコロナ感染鈍化がリスクオンにつながった。市場予想を上回ったISM製造業景況指数54.2(6月52.6)も一緒くた。買い戻しに拍車がかかった。日経平均先物によると、4日大証の引け2万2590円(+2.26%)に対し夜間取引2450円、シカゴ円建て2445円と140円程度安い。ダウ先物も2万6511ドル(-0.18%)と現物を150ドル下回っている。VIX恐怖指数24.16(-1.23%)、WTI原油先物40.31(-1.71%)。金先物1980(-0.29%)、ビットコイン円1,198,700(+0.54%)など追随。じゃぶじゃぶの緩和マネーが右往左往している。気になったのが3日WHO(世界保健機関)事務局長の会見。「現時点でコロナに特効薬なく今後も存在しない」旨言及。本尊筋承知の上で感染拡大とワクチン開発がセット。利権になっているのも気懸かりだ。自分たちが情報を独占し、インサイダーでマネーゲームを掻き回している印象を受ける。もうひとつ、3日NYで話題のSPAC(特別買収目的会社)。買収先未定のまま上場しIPOの前衛になった。有望な未公開企業を探し買収することを投資家に約束して資金調達するのが事業。上場当時どんな会社を手に入れるのか不明なため白紙委任が前提。数年実現できないと資金を返す仕組みだ。6月にニコラ・モーターがSPACと統合し上場成功。一時時価総額がフォードを上回り火がついた。またぞろ、アングロサクソンの強欲資本主義が頭をもたげている。実績がなく期待だけの相場で味気ない。3日ナスダックが最高値を更新したもののネタ切れ。調整なしに収まらない。上海総合の引け3371(+0.11%)もぎこちない。大本営発表で戻り高値を更新。長江・淮河と黄河軒並み洪水の大打撃を受けながら「問題ない」と一蹴。強欲でもアングロサクソンに対抗している。落とし前をつけないと前に進めない。13日以降決算発表が一巡し旧盆入り。夏枯れが予想される。過去10年、8月に限り日経平均3勝7敗という。2011年米国債格下げ、16年人民元急落を受け腰砕けになった。梅雨明け、水が引いた後流れが変わる。負けるが勝ち。時を争わず相手に勝利を譲った方が自分にとって結果が有利になること。世界に類を見ない日本独自の戦略という。
4日の日経平均378円高。大引け2万2573円。TOPIX1555(+32)。東証一部の出来高14億0300万株、売買代金2兆5000億円。値上がり1807(値下がり316)。10年債0.010%(-0.010)。米10年債0.538%(-0.013)。マザーズ指数の引け1008.53(+1.36%)。案の定、大台を回復した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。19日前後何か起きる。(了凡)