3月に続き8月安も コロナ禍も人災を天災との見立て (2020.08.04)
週明け全面高。日経平均小陽線の引け。200日移動平均線2万1601円を上回った。先物の買い戻しとみられ自律反発。コロナ以来、月末・月初ファンドのポジション調整。5日線2万2259円を下回り本物にほど遠い。3日、■■■■■■■■(****)が米コンビニを2兆円強で買収する旨発表。相手が米石油精製系大手だけに本尊筋の「毒饅頭」。連結純資産2兆7000億円の8割に相当し、1ドル105円台で落札した。最近、■■(****)や■■■■■(****)、■■■■(****)など彼らに牙を抜かれやられっ放し。7月末、米石油・天然ガス掘削リグ稼働率が1940年統計開始来最低という。日経平均先物によると、3日大証の引け2万2090円(+1.52%)に対し夜間取引2070円、シカゴ円建て2080円。ダウ先物も2万6265ドル(-0.21%)と先高感なし。現物より日経平均100円、ダウも170ドル強割高だ。VIX恐怖指数25.77(+4.08%)、WTI原油先物39.66(-1.24%)。金先物1979(-0.27%)、ビットコイン円1,187,600(+1.66%)を見ても及び腰。底入れしていない。一部で伝えられるのが2011年の東日本大震災。いまだ1995年阪神大震災と並び人工地震といわれ、今回コロナ禍も人災を天災との見立て。8月にもう一度振ってくるという。日経平均現物によると、2011年3月1万0754円を高値に8605円まで20%安。同8月9965円を戻り高値に8628円まで16.5%安。確かに負い目だ。今回当て嵌めると、2月高値2万3873円から3月安値1万6552円まで31%安。3日の引け2万2195円を高値に8掛けでも1万7700円台。前回、復元まで半年以上かかった。内閣府によると、コロナの影響で2020年度の経済規模40兆円縮小。GDP(約550兆円)の7.3%。リーマン危機当時21兆円の倍に相当する。今年度4.5%マイナス成長が見込まれ、第2・3波次第で5%マイナスも考えられる場面。一筋縄でいかない。7月の米国データによると、ISM製造業景況指数53.5(6月52.6)。同非製造業指数55.0(同57.1)。7日発表される雇用統計も非農業部門167万人(同480万人)といわれ一服。前週1ドル104円台に振れた円高も105円台後半が下馬評だ。8、9月多くを望めない。バブル崩壊で国富が1000兆円吹っ飛び、不良債権処理とリーマン危機に懲りてGDPの130%に達した日本企業の内部留保。現在、自己資本比率52.8%(米国39.8%)といわれ世界で指折り。8月に東日本大震災の二の舞があろうと動じない。資産デフレで30年調整しただけに、政府や国民も株高なしに経済が回らなくなった。コロナに対し淡々とつき合うにしても、第2・3波でドルや株の暴落、金暴騰も考えられ、世界中底が抜ける公算もある。中国の洪水も8月一杯危険水域に置かれ、三峡ダム決壊を免れたところで水が引いた後お手上げ。目も当てられない。7~9月負けるが勝ち。チャンスがやってくる。
3日の日経平均485円高。TOPIX1522(+26)。東証一部の出来高13億2200万株、売買代金2兆3700億円。値上がり1736(値下がり398)。10年債0.020%(+0.010)。米10年債0.547%(+0.015)。上海総合が3367(+1.75%)で引けた。マザーズ指数の引け994.98(+3.84%)。息を吹き返した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。3月に続き8月安もあり得る。(了凡)