仕手化した裁定取引 コロナの勝ちと売り上がる本尊筋 (2020.07.17)
反落。日経平均小陰線の引け。後場一段安だ。15日米主要3指数続伸。その後伸び悩み。16日中国4~6月期GDP+3.2%。上海総合安に見合うもの。ワクチン開発期待と経済再開、感染拡大が堂々巡り。16日、新たに東京286人過去最多。大阪66人解除後最多。衆院予算委員会で児玉龍彦名誉教授( 67=東大先端科学技術研究センター)が「総力を挙げて止めないとミラノ、ニューヨークの二の舞になる」と述べ腰砕けになった。ロンドン14日ロイターによると、コロナ感染者の免疫が短期間で失われる可能性が出てきた模様。ウイルス変異によるとみられ、中国や独、英など世界各地の暫定的な研究結果から、僅か数ヶ月で消滅する様子がわかるという。英アストラゼネカの動物実験によれば、1回より2回使用すると抗体値が高まるものの、十分強力で持続的な免疫力を証明するに至らない。開発・治験が半年足らずの上、特例承認尽くめ。世界全体1回分でも大仕事だが、複数回なら別次元との認識だ。悲観していないが楽観できないのも事実。前日述べた裁定残が物語るように、極端な売り長(買いの5.72倍)に明らか。当初から「コロナの勝ち」と売り上がる本尊筋に対し、禁じ手の政策を総動員し下がらず上がらずじまい。昨年後半と同様もち合い相場になった。15日、日証金がNF日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)の自己取引を含む売り禁(貸株停止)を発表。調達が難しくなるという。一物一価の裁定取引が仕手化し長期強気のシグナル。6月末12ヶ月移動平均線が24ヶ月線を上回りゴールデンクロス。大や中より小さなクラスターに分がある旨述べた。アベノミクス3度目。2013年1月、17年6月に次ぐもので20年7月から本格化。理外の理が見込まれる。ベースが6月29日紹介した「日本病」の処方箋。4年前日銀が導入したもので、低迷する内需を補うため 民間貯蓄を財政支出に振り向け、金利が超低位に固定され株価も管理され市場の価格機能が働かない統制経済。成長を期待できない反面、大きく落ち込むこともない。9月から年末にかけて米英イールドカーブシフト。4~6月期足場をつくり7~9月期実行段階。米大統領選にかかわらず需給が手がかりになりそうだ。日経先物によると、16日大証の引け2万2760円(-0.83%)に対し、夜間取引2740円、シカゴ円建て2720円。ダウ先物も2万2586ドル(-0.67%)と甘い。VIX恐怖指数28、77(-2.47%)、WTI原油先物40.77(-1.04%)。金先物1806(-0.37%)、ビットコイン円973.486(-1.01%)然り。1~3月期コロナ禍で「お手上げ」になり4~6月期急反発。7~9月期正念場と述べた。7月末に梅雨明けとみられ、長江や球磨川の水が引き「お手上げ」なると何かが起きる。世界的な異常気象と連動するもので悲観しても始まらない。天王星84年おうし座入り7年周期の2年目。淡々と進むところだ。
16日の日経平均175円安。大引け2万2770円。TOPIX1579(-10)。東証一部の出来高14億7500万株、売買代金2兆4500億円。値上がり721(値下がり1387)。10年債0.010%(-0.010)。米10年債0.619%(-0.014)。上海総合が3210(-4.50%)で引けた。マザーズ指数の引け100094(-1.59%)。正念場だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。これまで店子、これから大家に泣きが入る。(了凡)