証券ビュー

アンコール伊勢町

日本はこれから真骨頂  やがて欧米の換物運動波及 (2012.03.05)

売り買い交錯。決算対策シフト。先物と現物の裁定取引が急増している。AIJ、エルピーダの波紋が広がる一方、ギリシャ2次支援合意も流動的。後者の場合、9日民間債権者の債務交換参加率(90%目安)が決まるだけに厄介。当日SQにあたり前日混乱しそうだ。前者も金融庁の調査で、第2、第3のAIJが予想され年金運用のダメージが広がる見通し。国策会社の破産は経産省の責任。原発事故につぎ前科2犯。東電処理でも評価が低い。4〜5月大荒れにしても、ギリシャ総選挙に伴い前首相返り咲き。せっかく合意した2次支援が反故にされると選択的デフォルト。FOMCが5月空白になるのも悩ましい。発表された日程は3月13日、4月24〜25日、6月19〜20日、7月31日、9月12日、10月23〜24日、12月11日、来年1月29〜30日まで。イタリアがリラ復帰を真剣に考えているといわれ、新年度以降EUの現体制維持が困難とみられるためだ。最悪になると2、3月天井。しばしば述べる昨年2、3月と逆の展開。2月28、29日■■■(****)が連続ストップ安になり気合いが入った。癌治療用ワクチン開発は世界の潮流といわれ、市場規模5兆円を巡り大手医薬品メーカー垂涎の的。日本は京大系の教授が厚労省の既得権を握り、先行する阪・東大系の中村教授(59)にブレーキをかけ周回遅れ。昨年10月朝日新聞の中傷記事、これに伴う2億円の賠償訴訟、現首相に向けた医療イノベーション提案も退けられ、同教授は米国FDA(食品医薬品局)の案内でシカゴ大学行きを決意。世界でいちばん早いといわれる治験・早期承認制度の適用が目的といわれる。治療法がない目の前の末期癌患者に対し、手弁当で治験を積み重ねてきた経緯や、朝日に勝訴すれば1億円育英会に寄付する旨のてん末。「有効性を確認できない」といわれ■■■■(****)が立ち上がったように、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)などプロダクト10の開発パイプラインすべて踵を返した。事実、■■■■(****)は11万7200円の高値引け。治験良好といわれる膵臓癌ワクチン★★★-CO1を突破口に5日から「仕手戦」が予想される。2日連続ストップ安は既得権の抵抗を物語るもので、7日発表される取組次第で買い方の巻き返しに弾みがつきそうだ。2、3月を初動に4、5月第2幕も考えられる。

日経平均は69円高。9777円の引け。出来高22億5100万株、売買代金1兆3100億円。円安に振れ比較的しっかり。総務省が発表した1月の消費者物価指数99.6%。日銀がプラス1%をめどに2月14日金融緩和を発表したばかり。大筋で株高11月までと述べた。しかし、米国のCPI102.4%、ユーロ17ヶ国102.7%。企業・世帯所得が減少し、生活必需品や原油高に見舞われる悪性のインフレ。しかもFRBが第3次緩和、ECBは昨年末50兆円、2月末57兆円無制限供給。株高をよしとしても換物運動によるもの。やがて日本にも波及する。このため、株も物的証券として見直される。ことにモノづくりの日本。決算対策に揺れ4、5月混乱しても買われる道理。中国の物合、人民元がいずれ紙屑になり、国家や経済が破綻することを国民が本能的に知っている。通貨より不動産、商品より金の退蔵が目立つという。現在の売れ筋金50、100gが圧倒的。自国の通貨を信用していない。日本はこれから真骨頂。3月末になるとわかる。 (了凡)