証券ビュー

アンコール伊勢町

東京がロックダウン いよいよベーシックインカムの時代 (2020.07.03)

 小反発。日経平均小陰線の引け。盛り上がりに欠ける。ダウ反落・ナスダック最高値を受け、買い一巡後見送られた。米国で経済再開後コロナ感染が拡大し、国内も東京で2ヵ月ぶり107人確認の報道。都がいまだ保健所からFAXで報告を受け、集計して発表しているのが現状。2日米雇用統計、3日米休場(独立記念)、5日都知事選を控え、コロナを組み入れたアルゴ取引が先物売りを誘った。都知事が「感染拡大要警戒、夜の街要注意」と呼びかけている。25日移動平均線2万2434円の上り勾配緩やか。200日線2万1872円とレンジ(範囲)を形成。放れた方に引っ張られそうだ。気になるのが政府やメディアにないコロナ専門家の本音。6月24日、経済再生相が専門家会議廃止宣言。コロナ特措法との絡みで分科会に衣替えというが、事実上失敗との見方が一般的。同30日、児玉龍彦教授(67)の一貫した失敗説によるもの。感染の大半が東京で銀座や渋谷、新宿などウィルスのゲノム構造が変異。開発中のワクチンで抗体ができても予防にならず悪化。この儘いくと東京が大変。政府のコロナ対策が失敗したという。口から肺、呼吸器に消化器まで入り込み長期化。サーズ(SARS)から17年たっても有効なワクチンがないのと同様、抗体をつくると悪化するためだ。蚊が媒介するデング熱も前例。有効な治療法がない。このため、再生産指数1を下回る状態にしないと感染拡大が止まらない。フランスの統一地方選で大統領の与党が敗北し、米大統領選や今秋「総選挙」含みとあって都知事選後もコロナ抑え込みが決め手。1月に台湾の総統が再選され、香港国家安全法後も圧倒的な支持を集めたのもコロナ処理によるものだ。政府が失敗を認め出直せばよし。ワクチンや治療薬開発待ちで済まなくなった。児玉教授は科学とデータに基づく対策が急務。経済より人命を優先しないと経済も回らないという。正論に違いない。東京をロックダウン(都市封鎖)すると非常事態宣言に輪をかけてこたえる。都知事選や「総選挙」の泣きどころで欧米の二の舞。7~9月期に続き10~12月期も経済より人命優先に舵を切らざるを得ない。首都がコロナの本丸で直下型リスクをはらむ経緯から、来年の五輪開催も九分九厘困難になった。日経平均先物によると、2日大証の引け2万2180円(+0.41%)に対し夜間取引2250円、シカゴ円建て2260円と小確り。ダウ先物も2万5690ドル(+1.06%)と戻している。VIX恐怖指数27.96(-8.12%)、WTI原油先物40.05(+0.58%)。金先物1781(+0.23%)、ビットコイン円989,012(-0.39%)など小動きだ。国内で経済再開が後退すると、いよいよベーシックインカム(最低所得保障)の時代。MMT(現代通貨理論)によるもので、日本の場合、通貨発行権を擁して特別定額給付金10万円を支給。その後月7~8万円レベルに落とし継続。インフレのない状態で失業保険や基礎年金など外しバランスを取ると、国民の生活不安解消にも特効薬になるという。
 2日の日経平均24円高。大引け2万2145円。TOPIX1542(+4)。東証一部の出来高13億5700万株、売買代金2兆2300億円。値上がり753(値下がり1343)。10年債0.025%(-0.020)。米10年債0.683%(+0.007)。上海総合が3090(+2.13%)で引けた。マザーズ指数の引け948.39(-4.96%)。驚くこともない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。1930年代と似て非なる解がミソだ。(了凡)