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企業レポート

意気に感じる今期 キムラユニ 6月9日 (2020.06.08)

トヨタの影響大きい 
日が高いうちビジネスチャンス
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 キムラユニティー(9368)は1Q未定。コロナ禍によるもので、直近3期連結ピークを更新した矢先、トヨタ(7203)と連動。「今できることをやり抜く」(豊田章男社長)構えだ。やめる、変える、やり続ける3つの視点で業務を検証。より強靭な体質をつくるという。前期の連結売上高543億円のうちトヨタ22.4%、同グループが20.2%占め計42.6%。影響が大きい。コロナ第2、3波も伝えられ、主要国の超金融緩和や大規模な財政投入、企業継続最優先など新たな手掛かり。コロナにより米経済もダメージを受け、4月の失業者数約2050万人。失業率が世界恐慌以来最悪の14.7%。5日発表された米雇用統計で予想以上に好転。前期比250万人増(市場予想750万人減)、失業率も13.3%(同19%)となりダウ829ドル高。仮説にしても、主要国でコロナ感染ピークアウト。事業再開のめどがついた。2Q以降ワクチン開発が具体化。足もと厳しいが「中期経営計画2020」最終年度。全員参画によるOne Team 経営をテーマに5つの重点事項実現に意欲。数値目標の連結売上高540億円、営業利益27億円、経常利益30億円、純利益20億円(2021年3月期)を意気に感じる。
 前回述べたように、トヨタが100年に1度の大変革に挑戦。電動化や自動運転、Maas(モビリティ・アズ・ア・サービス)など6つの取り組みを加速。リアルとバーチャルを結び人の移動に関わるあらゆるサービスを提供する「モビリティカンパニー」にチェンジ。これらに呼応するもの。会社は2018~19年度調整運で20年不安定。21年後半から上昇運。トヨタが20年後半ステップアップ。数年後様々な幸運集中と出ているだけにビジネスチャンス。木村社長(66)が会社と同運で弾みがつきそうだ。プラス志向で主体性とスピード感ある取り組みが活きてくる。創業(1881)から140年目。物流サービス(前期連結6.8%営業増益)中心に自動車サービス(同67.3%営業増益)、情報・人材サービスなどブラッシュアップ。これまで20年、NLS(ニューロジスティスサービス)と海外子会社(中国2・米国1)がリードして活路を見出した。前期NLSの連結売上高86億3700万円(1.9%増)で全体の15.9%を占め、海外子会社同85億2500万円(12.8%増)の15.7%と肩を並べる。5日ダウ829ドルを通じて2月の史上最高値2万9568ドルが視野に入った。米実体経済の回復を示唆するもので、米大統領選(11月3日)直前まで株高。富裕層がいち早く大きなプレゼントを受け取ったといわれる。日経平均も追随するとみられ、日が高いうちに「今できることをやり抜く」のが先決だ。 ※1月27日発表予定の決算にご注目ください。

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