証券ビュー

アンコール伊勢町

4、5月動揺大荒れも  政策対応で賞味期限3月末 (2012.02.29)

27日から日柄整理後半。引けにかけて高い。円安一服、エルピーダ破綻、ギリシャ選択的デフォルトなど手詰まり。2月上旬の貿易収支が昨年1037億円の赤字から72億円の黒字に転換し円高に振れた。ギリシャ支援を巡りG20が4月20日まで結論を持ち越したのも気迷い材料。日銀の金融緩和発表から10日余り。三寒四温とみられる。前日、先進国はデフレで超低金利。資金需要のないところに金融緩和でバブルをつくり、資産効果で暖を取るありさまと述べた。事実、ECBは昨年12月欧州銀91行に延べ50兆円緊急貸付。資金不足なら3年を目安にいくらでも貸すと言明。ユーロは97円を底に109円まで買い戻された。ECBは物価上昇2%をめどに資金供給したが、ユーロ圏17ヵ国では現在2.7%のインフレ。世帯収入が減り消費者物価が上がるという悪循環。逆に引き締めも考えられ悩ましい。欧州銀はせいぜい自己資本100兆円といわれ、600兆円以上含み損を抱え慢性的な資金不足という。米国に跳ね返っているのも事実で、現在FRBのマネー供給230兆円といわれ、「正常」だった07年の3倍強。非常事態を理由に別ルートでも資金供給している模様。たまらず日銀も14日乗せられた。昨年外資が買い越した長短期国債残30兆円を今年売り始めと伝えられ、日銀の買い支えなしに長期金利が急騰しかねないためだ。金城湯池だった日本の国債も年初から荒れ模様。2、3月次第で4月動揺も考えられる。要するに、国内の銀行が国債をさばけなくなってきた。日銀の場合、物価上昇1%をめどに資産買い入れ基金10兆円増の65兆円に踏み切る内容。ECB、FRBと勘案して賞味期限3月末。政策対応で買われた時間があと1ヵ月ということになる。日本が経験した過去20年よりマグマが大きいだけに日、1日丁寧に進むところ。年度末を乗り越えると4、5月大荒れも考えられる。米国の近況を引用する。TPPが締結されても助からない。輸出倍増、雇用改善は大統領の選挙対策。落選の可能性も高い。米国の国益は日本の国益にならないということ。雇用問題が深刻かつ絶望的。失業率の違いは日本方式と異なるが、職安の登録から外れた長期失業者を含め事実上17~18%という。教育ローンにも暗雲。現在1兆ドル規模。9%焦げついたのも新卒に職がないからという。

日経平均は88円高。後場中頃先物買いで切り返し9722円の引け。出来高25億700万株、売買代金1兆4700億円。押しが浅く高値整理に間違いない。力説の■■■■(****)、■■■■■(****)が巻き返し、■■■(****)、■■■(****)も底堅い。3月は中低位にも水準訂正が見られそうだ。復興関連で一貫しているのが■■■■■■■(****)。昨年8、9月増資をこなし11月上方修正。次期弾みがつくとみられ、かねて伝えられる新素材開発も手掛かり。昨年9月123円を底値にじり高をたどり27日182円の戻り高値。大船渡工場が復興のシンボル。大台をいくつ替えるか見ものだ。■■■(****)は19万100円の引け。伸び悩んだ。★★★102乃至★★★シリーズで治験結果の発表待ち。有力筋が相当な玉を市場から吸い上げた模様。■■■■(****)と■■■■(****)が気になる経過。 ■■■■■■■(****)も切り返すはずだ。★★★102が有効となれば★★★シリーズにも支援材料。ゲノム創薬誕生目前である。(了凡)