気になる原油市場崩壊 米中より自分たちが生き残ること (2020.05.14)
続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。12日米主要3指数下落によるもので、経済再開に伴う感染再拡大、大規模破綻リスク、4月の米CPI(消費者物価指数)過去最大の低下など主因。売り一巡後、14日予想される国内自粛解除、22日中国全人代の経済対策との兼ね合いから持ち直した。一目均衡表の雲に入りかけ僅かに顔が見える。5日移動平均線2万0175円と25日線1万9519円も上向きで次の幕よし。関係分の■■■■■■(****)が一例。13日、「アビガン」の原料生産を16日から青梅工場(新潟県糸魚川市)で開始。月末から出荷すると発表し2788円(+4.58%)で引けた。今期も連結堅調な見通しでPBR0.96から割安。倍返し3500円が視野に入った。おのずと■■■■(****)を刺激し、■■■■■■■(****)との合弁子会社もフル稼働。2段上げが見込まれる。河北新報によると、日本人がインフルエンザのウィルスを発見したのも事実。100年前、「ランセット」(医学雑誌)にスペイン風邪を研究し同ウィルスを特定したのが山内保(やまうち・たもつ)の論文。これまで英国の研究グループにより1933年発見されたのが定説。「アビガン」がコロナ感染症に効くとわかり、米国研究者の問い合わせで判明したという。旧富山化学が地元の大学と新型インフルエンザのため開発した薬。すでに特許切れでジェネリック扱い。中国が目ざとく量産に踏み切り海外に輸出している。自前の薬と寸分違わずスケール拡大。ギリアドの「レムデシビル」やモデルナの新ワクチンに匹敵する人気も考えられる。日経平均先物によると、13日大証の引け2万0350円(+0.30%)に対し夜間取引0380円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万3666ドル(+0.64%)と確り。VIX恐怖指数30.91(+12.15%)、ビットコイン円959,197(+1.29%)にもいえる。コロナと並び気になるのが原油先物市場崩壊。逆石油ショックといわれるもので、世界経済の悪化に拍車。石油産業を超えた領域に波及する見通し。需要減で価格が下がり、各国の戦略備蓄が満杯になると世界の石油生産激減。備蓄とマーケットが飽和になれば価値ゼロになるためだ。WTIの6月物決済期限が5月下旬に迫り来週波乱含み。トランプ氏が支持基盤の石油・ガス業界支援を財務長官に指示したものの反応なし。全米の石油・ガスリグ稼働数が5月8日現在374基(前週比34減)といわれ、1940年以来最低。年内200基まで半減する見込みだ。中西部や南部のエネルギー産業がトランプ氏の地盤。コロナより接戦州の民主党支持率が上がり苦戦。知事の反発がこたえている模様で、原油安の直撃を受けたペンシルバニア州過半数割れ。アリゾナ州を落とすと、フロリダ州で勝っても選挙人獲得数の再選ライン270人に届かないという。このため、米大統領選にかけて瀕死の原油を持ち上げる公算が大きい。道理で裁定売り残が積み上がるわけだ。
13日の日経平均99円安。大引け2万0267円。TOPIX1474(-2)。東証一部の出来高13億1900万株、売買代金2兆3200億円。値上がり975(値下がり1103)。10年債-0.005%(+0.005)。米10年債0.661%(-0.011)。上海総合が2898(+0.22%)で引けた。マザーズ指数の引け838.61(+0.58%)確りだ。値上がり率ランキングによると、関係分で塩野義(4507)■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。ウォール街では、米中どちらが勝とうと自分たちが生き残ること。本音に違いない。(了凡)