対米追随に出口なし 逆石油ショック日本に光明もたらす (2020.05.13)
4日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。小幅往来にとどまった。前日の米主要3指数まちまち。中韓コロナ第2波、ドイツ同再生産数上昇など経済再開期待一服。不安と綱引きだ。4月30日半値戻し、一目均衡表の雲から顔を出した場面。25日移動平均線1万9421円が上向きだけに、材料次第で裁定売り残の買い戻しが予想され、2万1000円台も時間の問題。14日予想される国内自粛解除、22日中国全人代が新たな手掛かりだ。4月に底割れしたNY原油先物安の追加減産を物語るもので、12日アジア時間午前の取引で2%反発。WTI先物6月限1バレル24.65ドル(51セント高)が現状。サウジアラムコが1~3月期25%減益でも配当続行という。経済再開で需要増が見込まれる半面、コロナ第2波が不安材料。5月カンフルで持ち直し4~6月期、7~9月期正念場。市場がコロナより原油先物と連動し、戦後70年以上続いた連続性ストップ。4月に逆石油ショックが始まった矢先、行き過ぎたショートポジション是正が経済合理性に見合うわけだ。精通者の間で「日本のチャンス」といわれ、当初酷評された日本のコロナ対応も最近尻上がり。日清戦争(1894~95)後中国のコレラ感染症、スペイン風邪(1918~19)の際も公衆衛生を評価された経緯がある。■■■■■■(****)が12日発表した決算然り。前期連結健闘し今期営業8割減益の見通し。コロナの影響が「広域かつ甚大で深刻」と受け止め、新車販売が4月を底に回復し年末から来年、前年度並みに戻るのが前提という。戦後の混乱で辛酸を舐め、米中に鍛えられ重心が下がってきた。逆石油ショックが日本に光明をもたらすとみられ、引っ込みがつかなくなったことも事実。昨年8月FRBの金融政策が限界に達しレポ金利急騰。あわや暴落が裁定売り残急増に伴う買い戻しで別人のブル相場。定説を裏切りダウを持ち上げた対米追随によるものだ。12日付、日経夕刊の「ウォール街ラウンドアップ」が面白い。FRBの米国債大幅消化に警戒感が高まる中で、手口が日銀流と笑わせる。0%で安定するよう購入量を調整しており、これまでの「師弟関係」が逆転した。日銀のマイナス金利を反面教師に、試算すると米大統領選まで株高が続く見通し。■■■■(****)の主要株主がロスチャイルドやロックフェラー系といわれ、匿名で睨みを利かしてきた歴史から、先進国の通貨発行権を握った彼らも原油先物と同じ運命。日本にとって記録的な年になる。日経平均先物によると、12日大証の引け2万0290円(-0.98%)に対し夜間取引0480円、シカゴ円建て0450円。ダウ先物も2万4169ドル(+0.19%)と確り。VIX恐怖指数27.32(-2.36%)、ビットコイン円942,936(+2.18%)にも通じる。成功すると同じ手口でやってくる。
12日の日経平均24円安。大引け2万0366円。TOPIX1476(-3)。東証の一部出来高12億4100万株、売買代金2兆0800億円。値上がり840(値下がり1244)。10年債-0.005%(-0.010)。米10年債0.715%(+0.005)。上海総合が2891(-0.11%)で引けた。マザーズ指数の引け833.74(+0.07%)。火事場にふさわしい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。出口がないため、1940年中止になった東京五輪と共通点があるという。(了凡)