5月にかけて時間稼ぎ 原油急落と金7年半ぶり高値が実体 (2020.04.16)
反落。日経平均小陰線の引け。立ち眩みだ。コロナ後を巡るもので、円高に米株先物と原油安が主因。14日、トランプ氏が外出制限緩和に向けて指針を発表と伝えられ、感染拡大懸念による戻り売り。行く手を阻んだ。5日移動平均線1万9415円を上回り、25日線1万8437円が上向くと半値戻し視野。5月にかけて時間稼ぎとみられる。日銀のETF損益分岐点1万9500円が中心値。5日線を下回れば取り残されるという。14日ダウ558ドル高に拘らず、原油先物安が尾を引いているためで、3月の暴落と軌を一にして連動。コロナ感染拡大や死者の数によらず、実体経済の先行指標。14日、IMFもコロナのほか原油安や金融不安などに言及。2020年の世界経済成長率-3.0%(前回+2.9%)に下方修正。リーマン・ショック直後の09年-0.1%を大幅に下回る見通し。コロナピークアウトを前提に21年+5.8%を見込んでいるのも事実で、4~6月期をボトムに後半回復の見立てだ。日本は20年-5.2%(09年-5.4%)、米国も同-5.9%の落ち込み。世界貿易が-11%。グローバルなサプライチェーンが分断され、コロナの抑えがないと2年連続マイナス成長。大恐慌以来という。本尊筋の声明でコロナ次第とも受け取れる。ドイツが雇用維持のためGDPの20%規模で経済対策を発表し、申請から2日後5000ユーロ(約60万円)振り込まれる助成金。メルケル氏を再評価する動きもあるが、いかに深傷を負っているかわかる。財政金融政策総動員によるもので、如何に合理的なカンフルであれ不良債権が増えるだけ。ゾンビが残り、在来の産業構造も温存され何も解決しない。日本の「失われた20年」と同様、2013年4月に始まったアベノミクスの二の舞。延命に過ぎないとの指摘も事実だ。同時に、米国発のリーマン・ショックを吸収するため、コロナショックをつくり出したといえなくもない。手に負えないバブルが弾け、より大きなバブルに吸収され限界を迎えた。2016年トランプ氏が景気拡大にアクセルを踏み、拡大11年で伸び切ったのが現状。コロナのせいにしても始まらない。世界中「幕末」に包まれ、「維新」を受け入れざるを得ない情勢だ。今、何をすればいいか市場が解を探している。追って債券暴落、財政インフレが予想されるためで、書き出しに述べた円高、米株先物・原油安などコロナ以上に構造的な問題。需要が消えた上、供給も止まり、コロナ関連の「有効需要」が最優先される始末だ。日経平均先物によると、15日大証の引け1万9580円(-0.15%)に対し夜間取引9200円、シカゴ円建て9255円。ダウ先物も2万3277ドル(-2.53%)と往って来い。VIX恐怖指数42.46(+3.64%)、ビットコイン円724,999(-1.80%)の方がノーマル。欧米本尊筋の動揺が手に取るようにわかる。■■■■(****)に続き■■■■■■(****)に光明。5Gのほか手術支援ロボットにも活路を見出した■■■■(****)が割安。バイオ関連がコロナの前衛になった。ナスダックのモデルナがリード。コロナバブルの切り札になっている。
15日の日経平均88円安。大引け1万9550円。TOPIX1434変わらず。東証一部の出来高14億8900万株、売買代金2兆5200億円。値上がり556(値下がり1574)。10年債0.010%変わらず。米10年債0.673%(-0.077)。上海総合が2811(-0.57%)で引けた。マザーズ指数の引け711.64(+0.37%)。確りだ。商いを伴っている。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)など。原油急落、金7年半ぶり高値がより実体に近い。(了凡)