「1人焼肉」が活性化 シンポ 4月14日 (2020.04.13)
コロナ後に巻き返し
区間新で折り返し3Q急ブレーキ
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シンポ(5903・JQ)は転機。3月急ブレーキ。大号令がかかった。コロナ感染拡大によるもので、国や自治体の外出自粛要請や取引先の臨時休業、規模縮小など受注減が主因。11.6%増収、26.5%営業増益で折り返し区間新。1、2月健闘しただけに軌道修正。本格的な対応に追われている。2月にスイスで8年ぶり狂牛病が伝えられ、2001~3年BSE(牛海綿状脳症)で苦しんだ当時に匹敵する場面。開発、営業、管理のほかメンテナンス挙げて業務見直し。中国や米国拠点にも及び、コロナ後に備える構えだ。全国焼肉協会が1992年に設立され、98年農水大臣の許可を取得して協同組合になり四半世紀。業界№1の実績がブラッシュアップ(磨き上げ)のベース。ピンチがチャンスとみられる。昨年4月九州でアミ洗浄事業を立ち上げ、7月さいたま、8月に横浜営業所を開設。東京・名古屋・大阪各支店にメンテナンスソリューション部稼働。人手不足や材料高騰を受けて7月受注分から3~7%価格改定を打ち出し、10月以降消費増税をこなし続伸。会社設立50周年(2021年4月)がターニングポイントになりそうだ。次の半世紀を左右するもので業界、会社洗いざらい見直し取引先を支援。半年、1年後見ものだ。内部留保が厚いためで、2Q累計自己資本比率79.9%。キャッシュフローも潤沢でゆうに2、3年持ち堪えられる。社運によると、2020~21年正念場。数年後に苦労が実るという。田中社長(62)も同運で興味深い。国内のほか海外の需要も予想以上。これまで成功した外食チェーンのうち寿司、ラーメンと別格の3番手。和牛の旨味成分が昆布から見つかった「グルタミン酸」、鰹節や煮干しなど「イノシン酸」、干し椎茸やマツタケの「グアニル酸」など相乗効果。口溶けのいい融点や加熱によるコクも食欲をそそる正体とわかり、コロナ終息後V字回復が見込まれる。開業5年で「1人焼肉」国内300店舗を目指す焼肉ライフがダークホース。タッチパネルとウォーターサーバーを導入し人件費を大幅に改善。ニーズにこたえるカスタムメニューを揃え平均滞在時間25分。各店予想を上回り新規、リピーターも多い。このため、FC加盟が続出している。業界1、2位が「食べ放題」にシフトし、第3勢力が市場を活性化。一世を風靡した「回転寿司」と同様、コロナ禍による業界の構造変化が始まった。
2020年6月期(連結)は、売上高62億1000万円(5.0%増)、営業利益8億5500万円(14.3%増)、経常利益8億7000万円(15.5%増)、純利益6億0700万円(16.1%増)の見通し。事態が流動的で修正も考えられる。5円増配し期末25円配当の予定。日本フードサービス協会によると、2月度全店データで焼き肉の売上高124.4%(全体104.8%)。ダントツだ。後半落ち込み月末から深刻。3月以降見通しが立たないという。4~6月期から出直しだ。
※5月7日付で修正発表しています。