正真正銘の自律反発 2番底3番底の末コロナ後が焦点 (2020.03.26)
大幅続伸。日経平均大陽線の引け。正真正銘の自律反発だ。24日、ダウ2112ドル高が新たな手掛かり。25日未明(日本時間同日午後)、米議会がコロナ対策2兆ドル(約220兆円)に最終合意。4月をめどに家計向け現金給付(大人最大1200ドル)、企業支援約9000億ドル投入する内容で、米GDP(21兆ドル)の約1割に相当し信用不安が後退。オーバーシュート(行きすぎた変動)を解消した。ダウが1日の上昇率(11.4%)で1933年以来87年ぶり。日経平均は歴代5番目(8.04%)で26年ぶり。一時1万9564円まで戻し、黄金分割による自律反発の目安まで63円に迫った。終始ダウに追随しており「敗戦国」の負い目。3分の1以上戻しながら、2番底3番底も予想され、半値戻しに時間がかかる。25日移動平均線2万0159円が当面の関門。23日朝、本尊筋が無制限の量的緩和(QE)を決め時間稼ぎ。中国武漢を口火に東アジアから始まったコロナ禍が中東、欧州を経て米国に到達したのが道理なら、1月23日封鎖した武漢解除が4月8日と発表され、米国の解除も2ヵ月以上先。東京五輪1年延期が決まり中長期戦になった。米国の大盤振る舞いを真に受け、国内も「ヘリマネ」導入に現(うつつ)を抜かし締まりがない。米国の場合、2兆ドルもの赤字国債を誰が引き受けるか問題。おのずと金利上昇につながり、債券と株が同時安に見舞われる運命。本尊筋がリーマン・ショックの穴埋めに事欠くありさまで、年初1バレル60ドル超の原油先物が僅か3ヵ月で20ドル割れの大打撃。1930年代と同様に底が抜けた。ブラックマンデー(1987)や同時多発テロ(2001)と並び10年刻みの危機。今となれば、何も彼もコロナのせいという。ハーバード大の某教授も1930年代大恐慌以来の見方。中国の成長率がマイナスに落ち込むという。3、4月ふるい落とし。5月に初動の山場が見込まれる。4月8日(水)に続き5月7日(木)が満月。売りに分がある。日経平均先物によると、25日大証の引け1万9240円(+5.31%)に対し夜間取引8720円、シカゴ円建て8750円。ダウ先物も2万0603ドル(-0.20%)にとどまっている。VIX恐怖指数66.29(+7.63%)、ビットコイン円737,582(-2.03%)ともに遠心力の影響。AIやIoTも及ばない理外の理。
リーマン・ショックからGAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)にやられっ放しの日本株に予想以上の巻き戻し。MAGA(偉大な米国再び)と同(マイクロソフト・アップル・グーグル・アマゾン)に変わり4度サーキットブレーカーが発動した。4、5月彼らと戦う力をつけないと2ヵ月後またやられる。誰が何のためコロナウィルスをばら撒いたか。市場で明らかになるはずだ。
25日の日経平均1454円高。大引け1万9546円。TOPIX1424(+91)。東証一部の出来高22億8000万株、売買代金3兆7300億円。値上がり2055(値下がり93)。10年債0.030%(-0.005)。米10年債0.837%(-0.006)。上海総合が2781(+2.17%)で引けた。マザーズ指数の引け641.10(+5.91%)。650が壁とみられる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。2番底3番底の末、コロナ後が焦点になってきた。(了凡)