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企業レポート

反転目前 カネソウ   2月27日 (2012.02.24)

3Q持ち直し4Q堅調

建設投資底入れ復興需要も

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カネソウ(5979)は浮上。2Q調整が一巡し3Q持ち直した。震災に伴い先送りされた受注を消化。4Q堅調とみられるためで、追って復興需要表面化。場合によると受注増も考えられる。建設投資は97年を境に住宅着工、設備投資、公共投資のざっと半分。にもかかわらずプレーヤー過多。供給圧力にさらされ、原材料高の製品安。復興需要をはやしたところで一過性のものという。同社の場合、関東が生命線で約40%。東北は6県レベル5%前後。震災による落ち込みが小さいうえ、製品に緊急性もなく、阪神・淡路の際期待を下回ったという。ピークの97年3月期、売上高143億円、純益9億3500万円を計上。当時83兆円といわれた公共投資が現在40兆円割れ。従業員も485人から250人レベル。それでも利益を出して税金を納め、関係先を含め雇用を維持している。ピーク時と今では売れるものが質、量ともに全く違うという。しかし、ルーフドレインステンレスグレーチング推定シェア3割。依然業界トップ。新分野でソーラー発電向け金具をこなし始めた。2月に入り円安株高。14日に日銀が物価1%上昇を目安に金融緩和を表明。公共投資も指数底入れの模様で逆風が止んだ。2012、13年調整運だが反転に手掛かり。15年にわたる大調整が終わろうとしている。

2012年3月期(非連結)は、売上高68億3000万円(0.8%増)、営業利益2億6000万円(8%増)、経常利益2億3000万円(12%増)、純益1億3500万円(32%増)の見通し。昨年11月4日下方修正したもので、3Q上向いたが修正を見送った。配当は15円(期末7.5円)を据え置く予定。2月10日復興庁が設置され、例年4Q需要期にあたるところから今後楽しみ。反転目前である。24日330円(1株当たり純資産958円)で引けたが、450円(リーマンショック前の水準)が視野に入ってきた。今年は創業90年に相当し、100年を迎える上で重要な節目になる。

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