東日本大震災から9年目、哀悼の意を捧げる。
震災の時に「原材料の一極集中はリスクになる」と学んで
納入元を日本各地に分散させる等対策していた企業は希少。
生産機材や工程が違うと品質が微妙に違い調整に苦労している。
サプライヤーが中国のため芋蔓式に住宅関連が大津波にのまれた。
中国から製品が届かないから家電量販店も納期未定。
東芝のエアコンは全量中国産だから生産再開まで目途がたたない。
トイレだけじゃなくてIHのヒーターも入ってこないらしい。
施設はボイラーの部品が主要部品(JIS規格品)と組立は国内生産だが
その他の大量生産できる部品のほとんどを海外で生産してる。
一部パーツが中国製なんて山ほどあるが全部供給が遅延となると
よりによって新生活始まる時期で需要があるときだけに被害甚大。
非常事態とはいえ年度末の契約不履行だから傷だらけで瀕死の重傷。
中国の生産再開から納品待ちの施工再開まででは5月が目安
安定供給には数か月を要する上に補償問題や新規契約には
翌年持越しと試算したが五輪不況の前倒しが加わる。
つまり床上げ2年としても購買力の回復までは読めない現状。
中小工務店の倒産から住宅購入者を保護する事を基本とし、
更には多くの取引業者などの連鎖. 倒産による地域経済への
負のインパクト軽減を目的とする支援措置が決定済ではある。
もはや大分突っ込んでて潰れては困る融資先には貸すだろうが
回収の目処がつかない赤字企業へは繋ぎ融資実行が怪しい。
大手が独占する可能性もあるから入荷を期待せず受注して
費用だけ全額前受けの自転車操業か夜逃げ狙う可能性も
噂される業者があがるほど見通しが現場では付いてない。
リフォームでもキッチン建材不足が酷く施工が止まってる。
ガス給湯器も品薄で風呂回りも未完物件が増えてきたそうだ。
先月末に国土交通省から救済措置の通達は出たものの
検査が通っても売り物にならない物件では支払い遅延懸念。
特に問題なのがメーカー経由での個人宅の受注済み注文住宅で、
遅れが出た分に対して即時の損害が発生する。
施主は入居日から逆算してアパートの撤去や引っ越しの手配、
子供の転校の手続きまで済ましているのが大半なので
延期になっては全部ご破算になるからトラブル不可避。
今は請求が無くても請け負ってる案件は何十件とあるわけで
契約破棄も合わせると中小では相当数が耐えられない現実の重さ。
完成するまでに遅延した間の家賃や損害金とかの入居予定者に
対する補償問題に発展する大半が保険で賄えるか困難なので
起因となった代理店に全額でなくとも時期が集中して責任が飛び火。
納期遅延理由での工期遅れが全額補填有りの保険商品は公共事業向け。
しかも保険料も高額なため全物件にかけるには一般企業では資金不足。
ガワは完成してるのに風呂トイレキッチンが全く手つかずで
放置するしかないから施工中止が頻発。
一時しのぎに古いトイレやキッチンを再設置する例も見かけたが
大規模リフォームではトイレ位置が違ったり新設で問題になるそうだ。
配管経路が違うからそのままだと使えない。
そもそも配管含めた水回り建材自体が手に入ら無いのだから
結局は発注してる建材が届かないと根本的な解決にならない。
風呂の位置が変わらないなら未着手延期、位置も変わるような規模なら
ガワだけ作ってみても入荷次第の分割工事になるらしい。
家が完成しなくて入居できないとかニュースになってはいたが
ここ数年で震災、水害と全壊、半壊の住居が全国各地で発生していることも
多数の一般人には直接の関係が無いから実感に乏しく大きな話題になってない。
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https://www.asahi.com/articles/ASN2M5HGLN2MTIPE015.html