トランプ氏脚本通り これから2年幕末と維新世界版 (2020.03.11)
3日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。後場持ち直した。1万8000円台突入前後、トランプ氏がコロナ対策で財政出動を打ち出したのが手掛かり。減税も含め大規模なアナウンス。国内でも財務相が「反対するつもりはない」と述べ買い戻しが広がった。本尊筋ロイターによるもので、原油先物が下げ渋り一時0.31%台の米10年債0.65%台。1ドル104円台の円安に振れ上げ幅を拡大した。日中値幅1078円(一時807円安)。10日、参院財政金融委員会で日銀総裁が保有ETFの簿価に言及。日経平均1万9500円程度と答弁したのも材料になった。9日、米10年債過去最低0.3%台、原油先物31%安、金融危機以来サーキットブレーカー(緊急取引停止措置)発動を受けたもの。前日触れた基軸通貨の特権を維持する上で財政出動、追加減税などトランプ氏再選の動きが背景。前例のない事態に前例のない対応が総動員される見通し。10日安値圏で長い下ヒゲを出し、25日移動平均線2万2496円と75日線2万3217円から下方乖離率が大きいだけに自律反発途上。騰落レシオ(東証一部25日)57.33に過ぎない。3分の1戻し2万0588円が当面の目安だ。ダウが2月12日の過去最高値2万9551ドルから19.3%安。20%安が「弱気相場入り」の基準といわれ瀬戸際に追い込まれた。日経平均先物によると、10日大証の引け1万9810円(+2.06%)に対し夜間取引2万0180円、シカゴ円建て2万0025円と急反発。ダウ先物も2万4915ドル(+4.31%)に戻している。VIX恐怖指数44.64(+6.27%)、ビットコイン円853,205(+3.85%)追随。9日、米国株のVIXが前週末より約5割高い62.12(引け54.46)をつけ、通常ピーク(20)の3倍に達した経緯が興味深い。本尊筋も冷や汗ものだ。チェース・マンハッタンのCEOを務めたデイビット・ロックフェラー(3代目)が2017年3月20日102歳で物故して3年。大番頭ヘンリー・キッシンジャー氏(96)が事実上後継者といわれ、トランプ氏の後ろ盾。黒幕と伝えられる。万一いなくなると困るわけだ。そこへ、コロナ蔓延と原油先物安が追い打ち。昨年9月に次ぎ3月もレポ金利急騰。何でもありの場面になった。諦めるのはまだ早い。日が浅いためで、直ちに不均衡バブル崩壊と考えにくい。ブラックマンデー(1987)さえ、1ヵ月前脇役だったナスダック下落が始まり。今回、FRBの実弾出尽くしと財政の限界が焦点。ドル売りや金利上昇が見込まれ、金先物も玉不足で頼りない。緊急避難、宝探しに明け暮れる。ナスダックのモデルナが一例だ。リーマンショック(2008)が信用不安なら、コロナショックは現金不足が泣きどころ。スペイン風邪(1918~19)や新型インフルエンザ(2009~10)の例から2年続くとみられる。3分の1を含め半値戻しも選択肢。これから2年で幕末、維新の世界版が始まる。
10日の日経平均168円高。大引け1万9867円。TOPIX1406(+17)。東証一部の出来高25億7000万株、売買代金3兆8100億円。値上がり1645(値下がり477)。10年債-0.070%(+0.085)。米10年債0.700%(+0.130)。上海総合が2996(+1.82%)で引けた。マザーズ指数の引け665.43(+2.98%)。物足りない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。トランプ氏は脚本通り動いている。(了凡)