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森羅万象

令和分岐点 日本以外全部沈没  (2020.03.07)

「政治より科学」を重視した政策の悪いところは
エビデンスがそろわないと動けないところであり、
走りながら決めていく緊急事態とは極めて相性が悪い。
後手の一因は原稿でも何でも厳密性にこだわって時間がかかり
締め切りに遅れるのも平気な学者が多いこと。
    
招待側から断れない国賓はシーチンピンが延期にやっと合意。
春節前に中韓人への査証(ビザ)発給を一時停止していたら
ライブハウスも被害を受けずに済んだはずだが人質外交の犠牲
世界中から日本を経由して中国人が入ってくるとの苦情があって
ついにはインドから拒否されて名分が立ち決断した感すらある。
具体的な直近の悪影響は「イベント、展示会の延期・中止」が最多。
「マスクや消毒薬など衛生用品が確保できない」については動いたが
「商談の延期・中止」も多かった等の経済停滞は補償に大わらわ。
消費税率や社会保険の引き上げに机上の改革で可処分所得減に加え
コロナパニックの上乗せで内需大幅な後退からの倒産劇拡大。
ここぞと補正予算案を打ち出して狙うは求心力で選挙か院政か。
五輪の反動が出る前に花道を拓くのが元々のシナリオだった模様。
   
東日本大震災で再注目された小松左京の大ベストセラー『日本沈没』には、
筒井康隆による有名なパロディ短編『日本以外全部沈没』がある。
日本沈没ヒットを祝う作家の集会で星新一が提案し、
原作者の小松左京の了承を得て筒井康隆が執筆。
小説雑誌『オール讀物』1973年9月号に掲載された。
    
粗筋はタイトル通り、天変地異によって地球から
高山地帯を覗く日本以外の全ての陸地が無くなってしまた世界を舞台に、
次々と日本列島に殺到する各国人の悲惨な境遇、
そして突如世界一偉い人種となった事で
徐々に傲慢になって行く日本人の姿を描いたブラックユーモア小説である。
    
しかし大作リメイク便乗の安直企画と嘆息する実写化映画に現状は似ている。
原作(先達)に対する愛も尊敬も感じられず、準備期間の不足も明らかで
スタッフの人選にも疑問が残る
という共通点を観てしまうからだ。
跋扈している浅ましい転売ヤーを晒し者にして鬱憤をSNSで晴らす吊るし挙げや
空転国会に陽動されマスコミに煽られる目晦ましは奴隷制度構築に気づかせない
ろくな主張もない単なるバカ騒ぎをやるしかなかったチープな脱力ドラマそのもの。