証券ビュー

紫玉庵

中国は逃げの時代   2月10日   紫玉庵 (2012.02.09)

投資ファンド6兆円の赤字

米国軽傷、欧州重症、中国内傷

 

以下、ご参考まで。

 

今、大陸中国人の富裕層では、海外でカードで高級時計などを買って、

それを一定の手数料を払ってそのまま買い戻させる手口で、

資金を国外に持ち出す人が激増中とか。

【新唐人日本2012年1月30日付ニュース】

 

司会者

「みなさん こんにちは。『禁聞論壇』へようこそ。最近ノーベル経済学受賞者ポール・クルグマン氏がNYタイムズに評論文を発表しました。『中国の不動産バブルと貸付バブルははじけつつある、次の経済危機の震源地は中国である』と指摘。伍凡さん、クルグマン氏がこの結論を出した根拠は何なのでしょうか」

 

伍凡

「彼が言及した二つ、一つは不動産、もう一つは金融、つまり貸付です。まず不動産を見てみましょう。社会科学院が最近発表した不動産近況の報告によると、全国の住宅価格は去年8~9月から徐々に値崩れし始め、今はほとんど落ちています。7割以上の都市で下落しています、不動産はGDPの25%を占めています。同時に不動産と関連を持つ工業、鋼鉄、アルミ、石炭、電力、運輸のいずれもが影響を受け、中国の経済は50%も下落しています。これは中国国内だけの話で、対外的にはどうでしょう。鋼鉄など外国から輸入します、鉱石、石炭、石油、これらは世界金融と経済に影響を与えます。クルグマン氏が次の経済危機の震源地は中国であるといったのは、中国経済は中国だけでなく、外国にも影響を与えるからです」

 

司会者

「2008年の経済危機は米国から始まりましたが、ある分析によると、この危機で米国が負ったのは軽傷、欧州は重傷を負い、中国は内傷を負ったと言われます。これも中国が次の危機の震源地である事を証明したのでしょうか」

 

伍凡

「同感です。中国の内傷は不動産や輸入だけでなく、多くの中小企業が金融引き締めや輸出の減少の影響で、不動産などに転業。又は株取引に走りました、失敗すると全部収縮しました。なので中国経済の下落は不動産とその周辺だけでなく、その他の業界にも及んでいます。例えば輸出も減少し、外資も撤退しています。中国では利益がないからです。上海のフォードも撤退したでしょう。だから全世界に影響します。中国の内傷は米国よりも深刻なのです」

司会者

「報道によると、元旦以来、住宅市場は悲惨だそうです。値崩れしても買う人がなく、至る所にゴーストタウンができています。不動産バブルは地方政府の財政を危機に晒し、最大問題は地方政府の債務不履行となります」

 

伍凡

「その通りです。今 二つ言及しましたね。一つは住宅価格が下落しても、買う人がいない。なぜ、どこまで落ちるか分からないからです。底まで落ちていないからです。30%下がった時に買って、また20%下がると損するでしょう。多くの人は傍観しながら敢えて買わないのです。下がっても敢えて買わないのです。不動産が下落して、土地財政が成り立たなくなったのは、住宅を建てる人がいなくなったからです。先ず、お金がない。銀行が引き締めているから。次に市場がないからです。売れないのにゴーストタウンばかり建てて、どうしますかなので、建設も止まります。そうなると土地も必要なくなります。前まで土地は法外な値段でしたが、今は買う人もいません。それで地方政府の財務は大問題になったわけです。債務の返済もできません。そうなると、中共の官僚はどうやって養いますか。以前は地方の土地財政に頼っていましたが、今は大問題となったわけです」

 

つづく