感染収束から買い戻し 緊急事態宣言に米専門家送り込み峠 (2020.01.31)
反落。日経平均大陰線の引け。後場一段安だ。新型肺炎拡大懸念によるもので、前日ダウ11ドル高に対し401円安。FOMC後、外資の売りが目立ったという。逃避マネーが米国に集中。29日、米2年債より同10年債の金利が低下。新型肺炎の影響が見込まれる短期債の反応が鈍い。リスクオフに包まれた。FOMC自体、利下げより利上げなしのニュアンス。米金利先物によると、3月まで利下げの確率が7.7%から13.1%に上昇する一方、利上げ12.1%からゼロ。年内消えたという。28日発表されたアップルの10~12月期最高益に対し、下方修正したスクリーン(7735)やサムスンの34%営業減益。春節明け台湾の株価指数一時5%安。香港ハンセン指数2.6%安もきつい。FRBが予想通り政策金利を1.50~1.75%に据え置いてこのありさま。WHO(世界保健機関)が日本時間21時半委員会を開き、「緊急事態宣言」を表明する見通し。同時に米政府が中国に向けCDC(米疾病対策センター)の専門家を送り込む模様で峠。行き過ぎた不安の修正が見込まれる。1月8日ザラ場安値2万2951円を下回ったのが玉に瑕(きず)。昨年12月17日の高値2万4091円と1月17日4115円でWトップ。200日移動平均線2075円が生命線といわれる。切羽詰まったもので、昨年9月以来別人相場に転機。持ち上げた分、割を食う破目になった。鎮静化目前にタオルを投げるようなもので、中長期「株式貯蓄」を地でいく場面。感染騒ぎ一巡から買い戻しが本格化する見通し。習氏来日と五輪目前の4月にかけて非常事態解除を仮説に悪目買い。2月9日満月売り、同24日新月買いで駒を進める。最悪の事態を乗り切るとリバウンドも大きい。日経平均先物によると、30日大証の引け2万2970円(-1.67%)に対し夜間取引2990円、シカゴ円建て2995円。ダウ先物も2万8538ドル(-0.60%)と収まらない。VIX恐怖指数17.48(+7.06%)、ビットコイン円1,013,695(+0.24%)も小躍りしている。困ると知恵が出るもので何でもござれ。1月29日付日経「十字路」が面白かった。国内で物価が上がらないのはサービス価格が殆ど上昇しないため。主要部分人件費で付加価値の増えないのがデフレの本質。1人当たり生産性なら欧米に引けを取らない。付加価値が問題で労働の質を問われているという。相場が仮説と検証で付加価値を生むのは31日から。中長期「株式貯蓄」に前向きなら、感染収束から買い戻しが入るのも時間の問題。1月7日、本尊仕込む年末年始と述べた。イランにちょっかいを出し、日産前会長レバノン逃亡。その次、新型肺炎ときた。大きいのに限るわけだ、まんまと嵌った。ガバメント・サックスといわれる側近に、トランプ流自作自演の脚本。新型肺炎で一皮むける時だ。2月になるとわかる。
30日の日経平均2万2977円。TOPIX1674(-25)。東証一部の出来高13億6700万株、売買代金2兆5100億円。値上がり296(値下がり1819)。10年債-0.065%(-0.025)。米10年債1.566%(-0.025)。マザーズ指数の引け811.77(-3.10%)。駄目押しとみられる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。何が起きても乗り切ることだ。(了凡)