証券ビュー

アンコール伊勢町

名実とも辰巳相場入り ロンドン五輪に本尊筋の出し物 (2012.02.08)

大詰めにきてこなれずじまい。6日、見切り発車。彼岸底も考えられると述べた。7日、そうだといわんばかり一服。世界中のマーケットが御辞儀している。この日のもち合い強弱半ば。悲観しても始まらない。名実ともに辰巳相場入り。今年はめり込んだ昨年のリバウンドが見込まれ、さほど心配していないが、一巡する来年覚悟の節分明け。選挙後に主要国の新しい指導者が所信表明すると出来上がり。にもまして、7月27日~8月12日ロンドン五輪前後が気になるところ。夏季五輪第30回の記念大会で、ロンドン3回開催も史上初。英王室の大がかりなイベントがあり、ウィリアム王子のセレモニーが本尊筋の出し物という。苦戦が伝えられるヘッジファンドもひと相場目論んでいる模様で、先進国のほか新興国も高値波乱。FRBの第3次量的緩和を呼び水にECB、さらに日銀も追随。やがて日経平均急騰なしに収まらない。半年余り、節分にかけて円ドル74~71円を目安に転機。円高デフレから円安インフレの潮目とみられる。しかし、7日円ドル76円台後半で譲らず。何もしない日銀に苛立ちの声が多くなった。ちなみに、07年央の円ドル120円台。直近76円台に張りつき37%の円高。それでもトヨタは現場の必死の努力に報いるため巻き返すという。前日紹介した元閣僚の所見を引用する。いわく、輸出産業が日本経済の担い手なのは裾野が広いからだ。自動車や電機メーカーが苦しくなると、多くの産業が打撃を受け地盤沈下を起こす。日本の場合、円高が企業の資金調達を困難にする。株価が連動して下がるためだ。何故なら、外国人が日本株の売買に大きな比重を占めている。海外の大口投資家は、ドル換算で日本株の保有比率を一定に保つプログラム。円高に振れるとドル換算の時価総額が増える。そうなると、コンピュ―タが動き一定の比率になるよう日本株を自動的に売る仕組みになっている。東証の株価は4年で約半分、時価総額が283兆円減った。国富がそれだけ失われたことになる。政府・日銀は95年阪神大震災後の円高から何も学んでいない。米国の4倍に相当する政府資産650兆円を活用せよ。300兆円の金融資産が役人天国の原資になっている。「デフレは日銀で解決できない」という白川総裁。一理あるが相対的なもの。追随緩和に踏み切る時がくる。

日経平均は11円安。後場寄りあと売り急ぎをこなし8917円の引け。出来高21億3500万株、売買代金1兆1100億円。円の高止まりとギリシャ債務協議難航が重しという。わかっていたことで週明け全面高の示しがつかない。■■■(****)が2986円と寄り引け同値。引けあと純益2000億円(51%減)に11%上方修正している。■■■(****)も推して知るべし。■■■■■■(****)、■■■(****)は底入れしたが日柄整理。■■■■■(****)、 ■■■■■■(****)が緩慢な反発にとどまっている。9日に■■■■■■■(****)の3Q発表がある。10日には■■■■(****)を控え買い下がり。7日冷やしただけに8、9日締まりそうだ。本命は■■■(****)。あっけなく反落したが、1月20日を初動に2月6日第2波。一段とボリュームアップし、癌治療ワクチンの治験経過が注目される。■■■■(****)の材原関連も太い材料があるはずだ。(了凡)