小耳に挟んだ半島情勢 来年前半株高に原油・金先物も連動 (2019.12.30)
前週末反落。日経平均小陰線の引け。ポジション調整とみられる。年末年始6連休、米国株の高値波乱を見越したもので閑散に売りなし。配当落ち分約40円を加味し高値整理。納会安寄りで始まりそうだ。27日ダウ23ドル高(前日105ドル高)にとどまり、米中部分合意来年1月調印、米年末商戦好調を織り込み伸び悩み。先物安でいささか緊張している。27日発表された11月の鉱工業生産97.7%(0.9%減)。10月4.5%減に続き2ヵ月連続低下。12月2.8%増、来年1月2.5%増の見込み。消費増税2%を巡る小売り売上高によると、9月9.2%増に対し10月7.0%減。前回同3%の2014年3月11.0%増に対し同4月4.3%減を上回るシビアな反応。12月5日発表された事業規模26兆円(財投13兆円)の閣議決定が後ろ盾といわれる。世界中、微妙なところだ。スウェーデンの中銀が2015年2月政策金利マイナスに追い込まれ、一時マイナス0.5%まで食い込んだ副作用を18年12月に利上げ修正。今月ゼロ%に戻したばかり。市場が米金融政策の限界を越えた8月を境に向きを変えたのと符合する。マイナス金利を含む異次元緩和の副作用が蓄積されたのも事実で、構造的な調整圧力の一服感と考えられる。国際金融資本の本尊筋がグレートローテーション(歴史的な資金移動)を囃し債券売り株買い。9月に転換しており、来年前半ダウ3万ドルの仮説を立てた。年明けから2月3日米民主党員集会(アイオワ州)にかけて見もの。17日に付けた年初来高値2万4091円を更新する見通し。日経平均先物によると、27日大証の引け2万3840円(+0.04%)に対し夜間取引3760円、シカゴ円建て3775円。ダウ先物も2万8607ドル(-0.04%)と小甘い。半面、VIX恐怖指数13.43(+6.17%)、ビットコイン円798,431(+0.75%)ともに確り。原油に続き金先物も出直り1600ドルをうかがう動き。延べ3兆6000億ドル(約390兆円)といわれる米MMF(外貨建て投信)の買い戻しなしに収まらない。昨年12月の暴落をきっかけに今年8月まで総弱気。裏目が出たわけで、来年から2年利上げ利下げなし。ダウ3万ドル突破も視野に入る。原油・金先物も連動するに違いない。戦後18回米大統領選があり、ダウの下落僅か4回。2000年ITバブル崩壊と08年リーマンショックのほか小幅な下げ2回。あっても、来年後半の公算が大きい。小耳に挟んだのが半島情勢。韓国でクーデターの噂。封印された米韓共同「斬首作戦」もシュミュレーション映像が流れ、南北焦りに焦っているだけに年末年始死角という。
27日の日経平均87円安。大引け2万3837円。TOPIX1733(+1)。東証一部の出来高8億2500万株、売買代金1兆4300億円。値上がり1479(値下がり601)。10年債-0.010%(+0.010)。米10年債1.872%(-0.031)。上海総合が3005(-0.08%)で引けた。マザーズ指数の引け907.67(+0.65%)。大相場型になった。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。キャッシュレス化のご時世に現金需要が急増している。(了凡)