3Q出遅れ返上 中京医薬品 12月17日 (2019.12.16)
脚本通り進める構え
配置医薬品の基本を取り戻す展開
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中京医薬品(4558・JQ)は出番待ち。新体制の仕込み本格化。アップデートに生まれ変わった。中期計画(2019・4~22・3)によるもので、上期営業環境見直しと地域毎に戦略を打ち出すため基盤整備。下期コーポレート本部とマーケティング企画部を軸足に事業統括本部が動き出し、3Q黒字転換を目指し出遅れ返上に努める。脚本通り進める構えだ。市場が縮小する中でセルフメディケーション(自己治療)の近未来を解くもの。この上、ドラッグやコンビニが出店できない地域で事業を展開。320年以上受け継がれた配置医薬品の基本を取り戻すという。医療高度化、高額化、変わらざるを得ない国民皆保険制度に備え、全国民のセルフメディケーションが生活習慣病まで拡大する見込み。限界集落を視野に残存者利益も云々される場面。320年以上続いたものがなくなる由もない。顔の見える対面販売、薬と健康・美容のプロが訪問、先用後利(使った分を後で清算)が基本。健保を支える高齢者が負担承知で支持しており、団塊の世代が75歳以上になる2025年から後期高齢者向けビジネスチャンス。10~20年続く見通し。人口動態が決め手だ。5月1日創業70周年を迎え、同15日発表された中期計画が骨子とみられる。全営業拠点(直近67)の顧客軒数拡大、電力媒介や通販の推進、タブレット(顧客データ)を活用した商材活発など戦略の一環。数値目標が売上高65億円、営業利益1億9500万円、経常利益2億1500万円、純利益1億円(2022年3月期)だけにシェア上昇の印象。今期計画を上回ると弾みがつきそうだ。江戸時代、デフレが蔓延しGDPが頭打ちになっても持ち堪えたセルフメディケーション事業。同社の場合、国内のほかアフリカ奥地のタンザニアによしみ。モンゴルやタイでも成功例が伝えられる。2017年4月営業用タブレットを一新し業務をIT化。「エアーマスク」(除菌消臭関連商品)、「銀の力 キレイアシスト」、「カラダの中からキレイに水素水」などライフ・ケア事業部の開発商品も注目を浴びた。前回述べたように、人や動物が体内でつくることのできない必須アミノ酸を含む玄米。アプローチが進展し興味深い。中期計画の目玉になりそうだ。
2020年3月期(非連結)は、売上高55億7200万円(6.0%増)、営業利益1億1400万円(2180.0%増)、経常利益1億2600万円(384.6%増)、純利益4500万円(60.7%増)の見通し。配当5円(期末2.5円)の予定。今期から株主優待制度を廃止。業績に見合う配当で一本化する。2020年、後半尻上がり。山田会長(74)と米津社長(55)が同運で調整運明け。数年後、運気最高と出ている。新体制が発足しアップデート。仕込みが本格化するのに見合っている。業績が好転すれば顧客の喜んでいる証拠。出遅れを返上した矢先、年度末締まると新年度期待をもてる。精気がみなぎっていた。