証券ビュー

アンコール伊勢町

ベアの根拠が動揺する 行き過ぎた債券から株にシフト (2019.12.11)

 4日ぶり小反落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。9日米主要3指数反落を受け膠着状態。■■■■■■■■(****)が17年ぶり高値をつけ出遅れ中心に底堅い。NYで15日の対中関税第4弾発動見送りが有力という。一方、アップルやボーイングが安く予断を許さない。10~13日イベント続きで為替・金利も小動き。10日、10年債が3月以来マイナス金利を解消し、9月の-0.295%を境に情勢好転。前日述べた「調整圧力に一服感」がうかがえる。5日移動平均線2万3326円、25日線3313円を下値に11月26日の年初来高値3608円が上値の目安。今週、差し引き堅調の見込みだ。13日のメジャーSQが新たな手掛かり。引け清算値を上回ると次のステップ。来週明け、上振れも考えられる。JPモルガンによると、今回の「Q4」が来年循環的な景気回復を促すという。財政刺激と利上げ休止がイールドカーブのスティーブ化(短期と長期の金利差拡大)を後押し。循環株やバリュー株、新興市場のアウトパフォーマンス(全体の指標より投資効果が大きい)を目玉にしている。2020年にかけて顧客の保有が限られ、空売りを呑み込んだ循環株、バリュー株に「特別な好機」といわれる。前日述べた空売りや先物売り、ベア投信など米国のMMF(外貨建て投信)が来年前半一斉に買い戻しを迫られる趣旨と同じ。本尊筋だけに「呉越同舟」が興味深い。9月に始まったローテーションの初期段階。年末年始予想される混乱をしのぐもので、行き過ぎた債券から株に資金シフトするとブルよし。世界景気の底入れまで債券が有利。2021年末まで回復を見込めない旨ベアの根拠が動揺する。9月に世界のマイナス金利債券残高17兆ドル(約1800兆円)といわれ年初来倍増。株の見通しが2009年以降最も弱かった経緯から見直した。旧聞だが、9月11、12日米財務長官の発言にもうかがえる。50、100年もの米国債発行を真剣に検討する内容。国内でも今後相当な財政出動待ったなし。建設国債の超長期ものが発行される見通し。企業が稼がないと回らない。日経平均先物によると、10日大証の引け2万3450円(+0.04%)に対し夜間取引3350円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万7824ドル(-0.29%)と小甘い。半面、VIX恐怖指数16.34(+20.04%)、ビットコイン円798,237(-0.11%)も牽制の段階。今週FOMCやアラムコ上場、ECB政策会合。英国総選挙、日銀短観、メジャーSQなど目まぐるしい。逐一前向きに受け入れ、来週明けに備える場面だ。
 10日の日経平均20円安。大引け2万3410円。TOPIX1720(-1)。東証一部の出来高10億4700万株、売買代金1兆9000億円。値上がり989(値下がり1035)。10年債-0.025%(-0.015)。米10年債1.811%(-0.023)。上海総合が2917(+0.10%)で引けた。マザーズ指数の引け906.21(+0.04%)3角もち合いだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。欧州が低インフレと利回り低下が定着した「日本化」に巻き込まれ、米国もすっぽり包まれる。中国もそうで「失われた20年」を余儀なくされる。(了凡)