市場の見方真っ二つ 消化難で主力見送られ差し引き堅調 (2019.12.09)
前週末続伸。日経平均短陽線の引け。5日移動平均線2万3339円を上回った。25日線3290円をリードしており下ヒゲなし。ブル・ベア相まみえ一歩も引かず。「合意なければ15日から第4弾発動」(米商務長官)を巡りカウントダウン。助走が始まった。11月の米雇用統計上振れを好感し、米主要3指数大幅続伸を受けたもの。シカゴ円建て日経先物が6日大証の引け2万3420円より120円高い。しかし、前週末ダウ337ドル高で週足横ばい。10~11日FOMC(米連邦公開市場委員会)、11日アラムコ上場、12日ECB金融政策会合。13日に日銀短観発表があり、同日メジャーSQ算出などイベント続きだ。消化難で主力が見送られ、中小型や新興市場が幕間つなぎ。シコリがなく差し引き堅調とみられる。26兆円規模(財政13兆円)の経済対策を手掛かりに大手鉄鋼や建設株がクリーンヒット。薄商いでも新高値をつけ循環物色が広がり個人が息を吹き返した。内需関連中心に意外高が見込まれる。確かに、8月以降逆イールド、レポ金利急騰、コマーシャルペーパー発行中止などリーマンショック直前の印象。FRBが利下げの弾丸を打ち尽くしたといわれ、9月6日裁定売り残2兆666億円(買い残3720億円)を記録。11月29日現在、8654億円(同7185億円)まで接近した。米中対立が駆け引き・時間稼ぎといわれ、その後財政出動・超長期債頼み。ECB総裁が「越権であれ危機脱出に必要ならあらゆる政策を発動する」という。中でもドイツ。4~6月期GDPがマイナスになり、7~9月期0.1%増。ドイツ銀の巨大な不良債権処理を迫られた。一方、中国。危機に対する認識が誤っているといわれ、毛沢東時代(1949~76)の「持久戦」を引き回し新常態。トランプ旋風を一時的に受けとめ中国製造2025(半導体市場の覇権)、china2049(世界覇権100年戦略)が大義名分。米副大統領ペンス氏の演説通り、中国の国家情報法に則りファーウェイが中国政府に情報提供する法律を改正しない限り対立が続く見通し。米中共倒れの公算が大きい。新興国にも問題が多い。ドル建ての債務が増加しておりドル高で四苦八苦。再びレポ急騰も考えられる。アラムコ上場後、サウジ皇太子失脚説まで流れ年末年始波乱含みだ。日経平均先物によると、夜間取引2万3530円(+0.47%)、ダウ先物も2万8027ドル(+1.26%)と確り。半面、VIX恐怖指数13.62(-6.20%)、ビットコイン円818,339(-0.07%)ともに反落している。
6日の日経平均54円高。大引け2万3354円。TOPIX1713(+1)。東証一部の出来高10億5400万株、売買代金1兆7900億円。値上がり1308(値下がり737)。10年債-0.015%(+0.030)。米10年債1.794%(+0.002)。上海総合が2912(+0.43%)で引けた。マザーズ指数の引け911.09(+0.97%)。上放れると大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。市場参加者の見方が真っ二つになった。(了凡)