政府資産650兆円 円ドルこなれず見切り発車 (2012.02.07)
週明け全面高。見切り発車とみられる。3日発表された1月の米雇用統計が予想以上に改善。NYダウ156ドル高、ナスダック45ポイント高を受けたもの。6日、時間切れのギリシャ債務交換協議が気掛かり。7日ECB理事会でも引き回すと予想され薄氷を踏む地合い。同日FRB議長議会証言、■■■(****)の3Q発表がある。NYダウが昨年4月の1万2810ドルを抜き4年9ヵ月ぶり高値をつけたほか、ナスダックもネットバブルから11年ぶりの高値。円ドルが76円台半ばでつかまり受け身の印象。大詰めにきてこなれずじまい。節分明けにパート2を見たが、1月25日以来ドル・ユーロ売りポジションの買い戻し一巡。ギリシャ問題を持ち越した。あく抜けしないだけに彼岸底も考えられる。この間イスラエルのイラン攻撃が伝えられ、通告なしのXデ―というから悩ましい。ところが、■■■■■■(****)と■■■(****)が底入れ。■■■(****)と■■■(****)は今年最高の生産が見込まれ強気。さんざん述べてきた通りだ。改めて豊田章男社長(55)の年頭挨拶を紹介する。いわく、昨年末光が見えていると申し上げました。本年は創立75周年、労使宣言50周年、そして工販合併30周年という大切な節目にあたります。何としても、トヨタの新しい歴史に向けて一歩踏み出す年にしたいと思います。同社長昨年夏場から上昇運。今年も上昇気流で前半好調。平穏でさえあれば、現場の必死の努力を結果に結びつけることができるという。一方、元閣僚が述べた国のあからさまな実体も引用する。日本の財政は破綻一歩手前と増税の根拠に使われるが、政府資産は諸外国と比較すると飛び抜けて大きく650兆円ある。07年度で資産695兆円、負債978兆円。債務超過283兆円。借金返済能力はGDPと大きく関わっている。GDPを500兆円とすると正味債務の名目GDP比率約60%。かつて英国では250%あったがそれでも破綻しない。財務省が煽るように、財政が緊迫しているわけでない。うまく運営すれば破綻に至らない。他のG7の国とは大違いという経済学者も多い。以上、トヨタの社長と元閣僚の胸の内をお伝えした。2日、大手メディアの報道に乗るなと述べたばかり。ギリシャ問題は解決しない。しないが、合意目前とくれば、結果さておき買い戻しが入る。
日経平均は97円高。夜放れした水準で小動き。8929円で引けた。出来高21億8300万株、売買代金1兆2100億円。円ドル76円台後半に続落した。贔屓の■■■■(****)、■■■■■(****)が堅調。■■■(****)は3日3Q発表。6日に★★★‐CO1の第Ⅲ相治験開始を表明し、一時14万9400円の戻り高値。国内外で癌治療用ワクチンの治験が活発になりスケール拡大。順番では■■■■(****)と組んだ★★★102が製造承認まで至近距離につけている。6日は■■■■(****)傘下の★★製薬が対象。膵臓癌に効くといわれ、ゲノム解析が決め手になった。復興関連では■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)がしっかり。経過良好である。マニアックな■■■■(****)が浮上。189円で引け含みを残した。10日3Q発表の予定だが、この日復興庁立ち上げだけに打ってつけ。受注増から復配が見込まれ、高利回りも考えられる。(了凡)