証券ビュー

アンコール伊勢町

アラムコがスタート 半年後日経平均に追いつく機械受注 (2019.11.19)

 週明け続伸。日経平均小陽線坊主引け。確りだ。前週末、米主要3指数にフィラデルフィア半導体指数が史上最高値を更新。上海総合や香港のハンセン指数堅調も手掛かり。大半外資の買い戻しとみられる。3日ぶり5日移動平均線2万3340円を抜き上昇トレンド入り。テクニカルな過熱感が和らぎ、8日の戻り高値3591円にトライ。香港でも買い戻しが目立つという。17日、サウジが12月アラムコIPO(株式公開)に伴う目論見を発表。最大2兆8000億円調達をめざし、アリババを超える見込み。12月4日応募締め切り、5日売出し価格を発表する。10月3日述べたように、アラムコの上場が転機。米国の覇権を支えた石油ドル本位制崩壊の憂き目。終りの始まりと考えられる。オイルピーク、アグリビジネス台頭を副題につけた。天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)に与するもので、不均衡バブル再燃と崩壊の入口に相当する。出口のないのが特徴でAIやIoT、5Gなど半導体関連のITバブルが目くらまし。GAFAやファーウェイ、ZTE(中興通訊)など主要プレイヤー。日本は米国と同盟を結び、中国から秋波を送られるなど「いい湯加減」といわれる。今の地合いにマッチしているためだ。結論からいうと、日米の株価指数が半導体中心に上昇基調。2018年に落ち込んだシリコンサイクル(従来18ヵ月)が19年6月以降底入れの気配。関連する工作機械受注が前年比約40%減少し6年前の水準にあるものの、国内の設備投資が底堅い上、米国の資本財受注も上向き半年後減少幅1ケタも考えられる。OECDの景気先行指標に基づくもので、直近19ヵ月連続じり貧で2009年9月以来の水準。逆風が続いている一方、半年後、半導体関連受注が日経平均に追いつく見通し。漸く9月以降の株高を説明できる伏流水を見つけた。地表の河川と水理的な関係を物語るもので、当面2万4026円(黄金分割)が中心値。2018年10月バブル崩壊後の戻り高値4448円挑戦なしに収まらない。この上、7879円も考えられる。日経平均先物によると、18日大証の引け2万3400円(+0.26%)に対し夜間取引3440円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万8014ドル(+0.22%)と確り。半面、VIX恐怖指数12.40(-4.98%)、ビットコイン922,897(-0.30%)も上がったりだ。市場が需給のほか、OECD景気先行指標の裏づけで動いていることもわかった。世界経済が改善する中で製造業中心に生産が上向くと株高につながる。
 18日の日経平均113円高。大引け2万3416円。TOPIX1700(+4)。東証一部の出来高12億2300万株、売買代金1兆9000億円。値上がり1090(値下がり973)。10年債-0.090%(-0.015)。米10年債1.842%(+0.007)。上海総合が2909(+0.62%)で引けた。マザーズ指数の引け868.97(+1.80%)。案の定反転した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。誰も説明できない相場が幾らかほぐれた。アラムコのIPOがスタート。ゴールでもある。(了凡)