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アンコール伊勢町

ほとぼりを冷ます場面 2020年代に転換点がやってくる (2019.11.14)

 反落で始まり一段安。日経平均小陰線の引け。後場下げ渋った。12日、5年7ヵ月ぶりダウ0.00横ばいを受けたもの。売り買い交錯とはいえ、インサイダー、後出しジャンケンのそしり。トランプ氏が12日の講演で「米中部分合意間近」と述べ、「決裂なら関税引き上げ」とも念押し。時間稼ぎによるものだ。前日仕掛けの買いが入り、売り方の買い戻しを打診した反動。騰落レシオ142%を境にほとぼりを冷ます場面。5日移動平均線2万3378円を下回り、一目均衡表の転換線3148円が次の目安。割り込めば調整が長引くという。13日、FRB議長の議会証言待ち。手詰まりの一端が米国の雇用問題。失業率が50年ぶり低水準となり、これまで3年700万人増。よりによって、JPモルガンが前科者の職場復帰に取り組むという。ゴルディロックス(適温相場)が限界にきたわけだ。民主党予備選でウォーレン上院議員が大企業や富裕層に大幅増税、国民皆保険を掲げ気勢を上げているのと対極。次期4年トランプ政権が続いたところで非白人票の勢いを止められない。GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)が5Gを通じて情報・所得・知識など格差対立に拍車を掛け不均衡バブル拡大。2020年代に転換点がやってくる。前日述べたPBR(純資産倍率)1倍割れが減っており、13日現在1718。明らかに割安な中低位が水準訂正に入った。全上場銘柄3748の5割超あたりで裾野が広がり、日経平均2万4000円挑戦に盛り込んだ。配当利回りも有力でGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)37.76兆円がユニバーサルオーナー。世代を超える投資が特徴で、人口動態を加味すると2040年前後に積立金水準がピークになるという。GPIF全体の23.5%が株の運用。年金が安全で株をリスク資産にできようはずがない。日経平均先物によると、13日大証の引け2万3300円(-1.06%)に対し夜間取引3190円、シカゴ円建て3180円。ダウ先物も2万7530ドル(-0.48%)と甘い。VIX恐怖指数13.44(+5.91%)、ビットコイン円956,087(-0.31%)も半熟の状態。香港の混乱が響き13日ハンセン指数26571(-1.82%)、上海総合も2905(-0.33%)と冴えない。14日寄り、120円程度下鞘の見込みだ。2049年「お金」消滅(斉藤堅爾著・中公新書ラクレ)が静かなブーム。国の電子マネーや企業のキャッシュレスサービス、仮想通貨、ブロックチェーンなど30年後貨幣経済が消滅するという。人類がつくり出した仕事や労働、国家まで解体の対象になるという。30年後、全く異なる世界が立ち上がるわけだ。東京都千代田区の「未来食堂」が一例。元クックパッド(毎日の料理を楽しみにするレシピ検索アプリ)が1人で切り盛り。常にお手伝いを募集しており、50分働くと1度食事ができる。対価として食事券を貰い転用も可。コスト原価のみ。人件費なしが画期的だ。
 13日の日経平均200円安。大引け2万3319円。TOPIX1700(-9)。東証一部の出来高12億1500万株、売買代金2兆1500億円。値上がり479(値下がり1606)。10年債-0.050%(-0.010)。米10年債1.883%(-0.036)。マザーズ指数の引け856.93(-0.94%)。心配ない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。2020年代、無料化が最強の戦略という。(了凡)