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企業レポート

とても収まらない Gパッカー 11月6日 (2019.11.05)

受注消化に追われ活況 
第6次新工場立ち上げ巡り踊り場
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 ゼネラルパッカー(6267)は高水準。前期大ブレークの余波。とても収まらない。主力の包装機械が依然活況。受注消化に追われているためだ。フル稼働、外注増の末、前期末の受注残44億8000万円(42.5%増)。高額案件増加によるもので既存工場の能力限界。本社近隣に新工場用地を取得し2~3割増強の構え。中小の引き合いが一巡し大手の案件が目立つという。昨年6月「2018国際食品工業展」(東京ビッグサイト)が手掛かり。「食の未来は無限大」をテーマに4日間の来場者数が2年連続10万人を突破。出展者数も過去最多の798社にのぼった。日本食品機械工業会によると、2011年以降国内販売右肩上がり。17年5762億円(10.5%増)、18年5816億円(1.0%増)と4年連続5000億円超。コンビニベンダー(商品を納める業者)とドラッグのニーズが強い。同社の場合、10数年ぶり投入したメカトロハイスペック包装機GP-M3000型が目玉。主力機種となる万能型自動包装機GP-1000型(1982年)、GP-2000型シリーズ(1998年)に次ぐ傑作。オーダーメイドのほか度量衡製造業者イシダとの取引半世紀。信頼が厚い。2012年ワイ・イー・データ(現FAMS)と資本業務提しモーションコントロールを導入した。16年(設立50周年)にオサ機械(チョコレート製造)を子会社化。連携によるテコ入れ本格化。事業100年の伏線とみられ、20~50年「カカオ豆危機」の追い風になりそうだ。17年トップ交代が発表され、牧野社長(58)に10年若返り。会長が業界の要職をこなしビジネスチャンスを迎えた。前期第5次中期経営計画を上回った矢先、今期修正予想を発表したが、連結増収減益に問題ない。新規開発機種導入に伴う低採算案件増、大型展示会費用、消費増税に伴う駆け込みの反動など織り込み済み。第5次がグループ基礎固めと成長基盤構築を目指すもので、第6次、新工場立ち上げを巡り踊り場。踏ん張りどころだ。社運によると、来年活気づくという。後半好調でステップアップ。数年後、様々な幸運が集中する旨興味深い。目を離せなくなってきた。
 2020年7月期(連結)は、売上高89億円(6.9%増)、営業利益5億9800万円(19.2%減)、経常利益6億円(19.5%減)、純利益4億2000万円(19.9%減)の見通し。配当50円(中間25円)の予定。前期55円(直前期44円)に引き上げた。計画によると、海外売上高24億円(前期13億6700万円)が光る。第5次で海外事業拡大、グループの連携・生産力強化を重要課題にしている。減益予想を受けて市場の反応クール。1株当たり連結純資産(前期2255円)を下回る水準。予想配当利回りも2.6%と割安。食の安心・安全と自動・ロボット化、IoTなど取り組みが決め手。人材をはじめ第6次中期経営計画にかかってきた。

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