トリクルダウンに綻び 上昇の方が痛手大きい不均衡バブル (2019.11.05)
前週末反落。日経平均中陽線の引け。下げ渋った。新たに窓を空け5日移動平均線2万2892円を下回ったものの、一目均衡表の転換線2733円をキープ。再び3000円大台挑戦とみられる。10月31日ダウ140ドル安に対し、11月1日301ドル高。米中対立再燃が懸念され、米雇用統計や主要企業の決算を好感したもので、ダウが史上最高値まであと12ドルならナスダック、S&Pピーク更新。株と債券の温度差に違和感が残り、市場を二分する強弱観の対立が続いている。10月の米ISM製造業景況指数48.3(市場予想48.9)。9月が10年3ヵ月ぶり47.8で3ヵ月連続50割れだけに、トリクルダウン理論(富む者が潤えば貧しい者もおこぼれに与る)に綻び。GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)によるもので、社会が分断され資本・民主主義に極端な不均衡が生まれた。対立が均衡をもたらし、成長の限界と分配を巡り立ち往生。ウォール街で米中対立、ブレグジット、米大統領弾劾、世界経済の減速など「心配してきた問題が何一つ解決していない」との声が印象的。1日現在、主要500社ベースの予想PER17.4倍。1年8ヵ月ぶり高水準。債券から見ると、来年前半まで米経済の減速傾向が続き、追加利下げに追い込まれるという。日本は米国追随でがんじがらめ。小泉政権(2001~06)を引き継いだ安倍政権も構造改革を「やった振り」。第4次安倍改造内閣(9月11日)で主要閣僚辞任が続出している。信用評価損益によると、10月25日現在、売り方マイナス5.51%。2017年3月以来で含み損を抱え期日接近。この上、下落より上昇の方が市場の痛手になるという。再燃と崩壊が視野に入った不均衡バブル。11月もうひと山と述べた。年末年始波乱なしに収まらない。日経平均先物によると、1日大証の引け2万2850円(-0.44%)に対し夜間取引2940円、シカゴ円建て2950円。ダウ先物も2万7264ドル(+1.05%)と確り。半面、VIX恐怖指数12.30(-6.96%)。ビットコイン円999,616(-0.12%)ともに緩慢な動き。6日■■■■■■■(****)、7日■■■■■■(****)の決算発表があり後半に入る。関係分で■■■■■■(****)が1対2の株式分割を発表。配当据え置き。中田新社長(45)に交代する。
11月1日の日経平均76円安。大引け2万2850円。TOPIX1666変わらず。東証一部の出来高12億5600万株、売買代金2兆3800億円。値上がり801(値下がり1283)。10年債-0.185%(-0.040)。米10年債1.714%(+0.028)。上海総合が2958(+0.99%)で引けた。マザーズ指数の引け873.98変わらず。滅多にない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。10月30日から紹介している渋沢栄一。アヘン戦争が勃発した1840年生まれ。満州事変の1931年没。天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)にピタリ当てはまる。■■■■■■■(****)も関連銘柄だ。(了凡)