かぶりつきの地合い 日経平均4万円の幟を上げる時 (2019.09.18)
3連休明け小幅続伸。日経平均小陽線の引け。戻り売りをこなした。16日ダウ142ドル安を吸収し、1ドル108円台前半の円安が後押し。8月を乗り切っただけに一服しても規格外。13日、5月10連休明け暴落した7~8日2万1639~1875円の窓埋めが次の伏線とみられる。4月24日の戻り高値2万2362円に挑戦の運びだ。週初にかかわらず出来高13億3600万株、売買代金2兆4200億円に手ごたえ。9、10月高値を更新すると中長期スケール拡大。総踏みも考えられる。昨年来、米中対立やブレグジット、香港デモ、逆イールド、サウジ石油施設攻撃など畳み掛ける売り材料をしのいだ証。黄金分割で2万4026円(昨年10月高値4270円)が視野に入った。前週末差し引き推定1兆円超の裁定売り残に買い戻し圧力。16日、米政府が対日関税協定署名を表明し追い風になりそうだ。米中対立に伴う経済環境の悪化、収益見通し下方修正、主要中銀の緩和シフトなど行き過ぎた悲観の反動が手掛かり。買われ過ぎた債券を売り、売られ過ぎた株を買う流れになった。その点、国内には配当利回りで理に適う銘柄がゴロゴロあり、13日をターニングポイントに日本株の中長期投資復活。年末に向けて一歩踏み込む場面と述べた。5Gといえども、GAFAやファーウェイのようにソフト一辺倒で片手落ち。高度な技術蓄積と高い教育水準、優秀な下請けやハイテク工場など不可欠。ことさら、長い時間が必要な資本蓄積や教育の厚みがハードの取り柄。9月第1週、外資が日本株を4698億円買い越した模様で同慶の至りだ。日経平均先物によると、17日大証の引け2万1810円(+0.05%)に対し夜間取引1760円、シカゴ円建て1770円。ダウ先物も2万7036ドル(-0.52%)と小甘い。半面、VIX恐怖指数14.85(+8.08%)、ビットコイン円1,099,999(-0.90%)も比較的冷静。かつがれた売り方にひきかえ、買い方が落ち着いて見えた。年末が本番といわれ、逐一検証の余地がある。シカゴ発のツィッターが痛快だ。トランプ氏がボルトン氏をクビにしたのではなく、ボルトン氏が仲間と周到な準備をして自分から引いた。今、トランプ氏は一番恐れているイラン問題で後手に回っている。前週、米中貿易で中国が米国に妥協したのは、いよいよ香港征伐に強硬手段の含み。黙認するための仕草。さらに、白鵬の引退が近い。既に秩序が乱れている相撲が面白くなる。逆なのが、世界情勢。「予想通り」サウジの石油施設が攻撃され、しんどい時代の幕が開けるという。相場の世界、下がったものほど上がる。今年から天王星84年・おうし座入り7年周期の踊り場。それも初動後半7~9月、たまりたまった売り残一掃を前に規格外。かぶりつきの地合いだ。
17日の日経平均13円高。大引け2万2001円。TOPIX1614(+4)。東証一部の値上がり1250(値下がり792)。10年債-0.155%(+0.005)。米10年債1.823%(-0.021)。上海総合が2978(-1.74%)で引けた。マザーズ指数の引け849.68(+0.22%)。3日ぶり反発した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。日経平均4万円の幟を上げる時がきた。(了凡)