別人の出番に違いない 市場から合理性を身につける場面 (2019.09.06)
高寄り後全面高。日経平均中陽線の引け。底入れした。先物の買い戻しによるもので、8月以降行き過ぎた売り叩きの反動。一巡後もみ合い、夜間取引にシカゴ先物確り。2段上げも考えられる。4日香港の条例改正案撤回、英下院ブレグジット延期法案可決、伊連立政権発足が固まるなど手掛かり。米中が10月上旬ワシントンで通商協議を再開する旨伝えられ一時515円高。後場、利食いと戻り待ちの売りにもみ合った。8月9日の戻り高値2万0782円を抜き、引けも75日移動平均線1080円を上回り意外高。騰落レシオ87%台からも200日線1231円が視野に入ったという。同じネタで4日ダウ237ドル高(前日285ドル安)が物足りない。5日ハンセン26,515(-0.03%)や上海総合2985(+0.96%)にもうかがえ、英国の7273(-0.51%)が悩ましい。ECB12日、FRB17~18日、日銀18~19日の順に政策会合があり、7月30~31日のFOMCで利下げ過不足を巡り市場が動揺。むしろ、ドル高が進みカンフル効果の後退をもたらした。マイナス金利の限界といわれ、副作用を上回る次の一手がない。欧米や国内で意見の対立が顕著。経済のほか地政学リスクを加味したもので、日本は考える力がないという。戦後食糧から安保まで米国任せ。朝鮮戦争(1950~53)、ベトナム戦争(1955~75)の特需を独り占め。経済一辺倒でバブル崩壊を迎えた。以来30年、日本企業の現預金が大半の国のGDPを上回り506兆円とブルームバーグが問題提起。IMF(米国)の意向とみられる。日本人は使い道がわかっていない。戦後よく働いたとしても、官僚自ら地政学リスクを考えず他国におもね、自分の力で考えていないという。言い得て妙だ。これに対し、英国。EU加盟の条件を満たせず正式加盟を見送った。ポンドに欠陥があり、準会員のままEU幹部並みの特権を享受。ドイツが金融情報力を評価したという。半面、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドが独立運動。EU加盟を望んでいる模様。最悪の場合、英王室が逃げ出しロンドン大混乱も伝えられる。英国は相互依存の観点から自分で考える力を持っている。日本は官僚に輪を掛けて政治家が脳天気。市場から経済のほか地政学リスクを学び、合理性を身につけるほかない。日経平均先物によると、5日大証の引け2万1070円(+1.79%)に対し夜間取引1110円、シカゴ円建て1100円。ダウ先物も2万6627ドル(+0.97%)と堅調。VIX恐怖指数16.56(-15.77%)、ビットコイン円1,134,774(+0.93%)よし。売り方を2階に追い上げ梯子を外した状態になった。5日付日経夕刊「十字路」でトランプ氏4つの誤算が印象的。対中関税引き上げにかかわらず貿易赤字、ドル高、製造業の業績悪化、交渉長期化など何も変わらない。
5日の日経平均436円高。大引け2万1085円。TOPIX1534(+27)。東証一部の出来高13億4800万株、売買代金2兆4800億円。値上がり1966(値下がり157)。10年債-0.270%(+0.020)。米10年債1.513%(+0.045)。マザーズ指数の引け857.27(+1.57%)。上放れた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。別人の出番に違いない。(了凡)