香港条例撤回に小躍り 債券の副作用蔓延し株に回る潮目 (2019.09.05)
安寄り後切り返し。日経平均小陽線の引け。持ち直した。売り物薄の買い戻しとみられ、1ドル106円台前半の円安が手掛かり。値上がりより値下がりが多い。米10年債が2016年7月以来一時1.42%をつけ、日本の10年債も同-0.295%に低下。7月に続き米国の追加利下げを織り込む動きだ。3日発表されたISM(米サプライマネジメント協会)8月の製造業景況感指数が3年ぶり50割れ。新規受注や雇用も悪化し米中対立懸念を蒸し返した。3日ダウ285ドル安(一時425ドル安)によるもので、主要3指数揃って下落。手詰まりに変わりない。NY連銀総裁が4日地元で講演し、FRB議長も6日スイスの討論会に出席。17~18日FOMC待ち。0.25%追加利下げ、年内1~2回が市場の期待値という。ISMの製造業指数が米国の逆イールドを裏づけたといわれ、ビットコイン1万ドル固めから上放れの声。前週突然急落し材料探しの憶測が飛び交うや転機。14日(満月)を目安に13日のSQがターニングポイントと述べた。引け後、香港の行政長官が「逃亡犯条例」改正案を正式に撤回する旨匿名の情報が入り消化難。ハンセン26,523(+3.90%)、上海総合2957(+0.93%)で反応を確かめた。韓国総合1988(+1.16%)まで小躍りしている。マイナスとマイナスがプラスになる傍証で理外の理。8月から散々な目に合った分憂さ晴らし。利食いの味を思い出してほしい。日経平均先物によると、4日大証の引け2万0700円(+0.19%)に対し夜間取引0770円、シカゴ円建て0785円。ダウ先物も2万6344ドル(+0.85%)と確り。半面、VIX恐怖指数18.08(-4.74%)、ビットコイン円1,118,880(-0.54%)ともに一服。日経平均にこだわると、引け25日移動平均線2万0665円を抜くと陽転。9月に意外高の公算もある。香港の場合、本土から夜間に人民解放軍の装甲車が大量に増強され、戒厳令待ちと伝えられた矢先、条例改正案撤回。寝耳に水の裁定売り残1兆9384億円(買い4886億円=8月30日現在)が遁走する見込みだ。ブルームバーグによると、直近日本企業の預貯金506兆円。2013年から3倍余り。TOPIX構成主要100社の4~6月期1株利益が昨年10~12月期の80%増。強さの証しに違いないが、機会の無駄。用心過ぎて不必要ともいわれる。しかし、ファンダメンタルズ改善によって自社株買いが進み高利回り銘柄続出。空売り一辺倒だった有力ファンドが日本の中小型株を拾い始めた。欧米や日本の行き過ぎた金融緩和で債券の副作用が蔓延しており、株のファンダメンタルズと配当利回りが見直される潮目。稼ぐのは国や銀行でなく主要企業によるもの。9月上旬、日経平均入れ替えで■■■■(****)と■■■■■(****)が入るだけで世界中目をみはる。
4日の日経平均23円高。大引け2万0649円。TOPIX1506(-3)。東証一部の出来高9億株、売買代金1兆5900億円。値上がり482(値下がり1587)。10年債-0.290%(-0.010)。米10年債1.488%(+0.030)。マザーズ指数の引け843.98(-0.84%)。一服した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。9月に限り別人の出番だ。(了凡)