証券ビュー

アンコール伊勢町

人間は危機の中で成長 米中や韓国のように間違えるな (2019.09.04)

 小反発。日経平均小陽線の引け。大半見送られた。中国が米国の関税第4弾発動をWTO(世界貿易機関)に提訴し、9月の米中協議日程調整も難航の模様。ダウ先物がマイナス、円ジリ高とあって非鉄、金属製品、海運など散発高。上値、下値も右肩下がりだ。8月30日、同9日の戻り高値2万0782円を抜けず糠喜び。29、30日の窓を埋めると仕切り直しも考えられる。英国が議会再開を控え総選挙含み。米国に超大型ハリケーン。国内も11日内閣改造・党人事が伝えられ取り留めがない。日経平均先物によると、3日大証の引け2万0660円(+0.34%)に対し夜間取引0580円、シカゴ円建て0595円。ダウ先物も2万6226ドル(-0.68%)と甘い。このため、VIX恐怖指数20.44(+14.32%)跳ね上がり、ビットコイン円1,047,124(-0.40%)動意含み。休場明けのNY市場を先取りしている。8月下旬、欧州でドイツの10年債が過去最低-0.72%台、スイスで10年債世界初の-1%をつけ、今月利下げ観測によるもの。欧州銀行株の落ち込みが目立つほか、ECBやFRB頼みの限界も事実。今秋、踏ん張りどころだ。Newsweekが面白い。朝鮮半島が統一されると、一番割を食う日本がテーマ。20世紀分断されたベトナム、ドイツ、イエメンなど前例に米国に頼れない「フィンランド化」の波が来るという。米国がモンロー主義のもと同盟国と一線を画し、中国の軍備増強が目立つためだ。当面海上自衛隊とやり合うことを望んでいないが、半島統一を境に米国の制空・海権が後退し、2049年(中国建国100年)に向け否応なく利害対立が表面化。冷戦中フィンランドが旧ソ連の圧力を受けたように、日本も中国(監視社会)の影響を受ける。日韓対立が序章になるという。スパイクマン(1893~1943)地政学の真骨頂といわれた過去75年。米国一極支配による海洋軍事秩序が中国の台頭により動揺。日米同盟の限界に言及したもの。中国が最後に勝つと思わせぶり。人民元でいくら稼いでも過大債務をドルで返す仕組みに変わりない。今後10年、共産党独裁で4億人の中産階級をリードできるか疑問。いざとなれば、ieepa1977(国際緊急経済権限法)発動も伝えられる。直近、豚肉が7月に20%超値上がり。都市部から地方に食品の連鎖値上げが広がり、秋から年末何が起きるか予断を許さない。シカゴツィッターによると、ECBのトップになるラガルド氏(63)は、IMF時代の最後アルゼンチンに5兆円投入した張本人。EUが選んだわけで、先に何が待っているか想像できるという。7月末FRBの予防的利下げをきっかけに、8月5日ダウ767ドル安(一時961ドル安)に見舞われ調整入り。9月14日(満月)を念頭に13日のSQがターニングポイント。米中や韓国のように間違えないことだ。
 3日の日経平均4円高。大引け2万0625円。TOPIX1510(+5)。東証一部の出来高8億4100万株、売買代金1兆3800億円。値上がり1485(値下がり561)。10年債-0.290%(-0.020)。米10年債1.483%(-0.016)。上海総合が2930(+0.21%)で引けた。マザーズ指数の引け851.09(+0.61%)。3本陽線を引いた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。人間は危機の中で成長する。避けるなという。(了凡)