9月までエスカレート 金融政策の限界と貿易戦争拡大 (2019.08.26)
前週末続伸。日経平均小陽線の引け。その後大荒れだ。米主要3指数総崩れ。1ドル105円台前半の円高に振れ先物安を誘発。混乱が収まらない。23日朝、NYで中国の報復措置を受け一時ダウ180ドル安。午前10時過ぎ、FRB議長の講演が伝えられプラス圏に浮上。トランプ氏がツィッターで対中関税30%(従来25%)のほか、第4弾15%(同10%)、米企業の中国撤退。さらに、中国を必要としない旨投稿し一時745ドル安。手仕舞い売りが加速し引け小戻した。対立激化を懸念したとみられ、23日(処暑)から30日(2度目の新月)にかけてステップアップ。9月14日(満月)までエスカレートする見込み。金融政策の限界と貿易戦争拡大を物語るもので、22日発表された8月の米製造業景況指数が10年ぶり50を下回った。逆イールド(長短金利逆転)が景気後退の前触れ。利下げすればするほどプラス効果が小さくなるという、サマーズ元財務長官(64)も利下げ余地が小さい上、金利がゼロになりデフレ心理が定着すると、日本のようにブラックホールから抜け出させないと警戒。週明け荒れ模様で一触即発の状態が定着。8月を乗り切ると別人になる。日経平均先物によると、23日大証の引け2万0720円(+0.48%)に対し夜間取引0210円、シカゴ円建て0135円。ダウ先物も2万5634ドル(-2.25%)と急反落。VIX恐怖指数が一時レッドライン20を超え19.87(+19.12%)、ビットコイン円1,050,003(-4.37%)ともに腰砕け。荒天の場味だ。23日に前日の高値を抜けなかった日経平均が再び下値模索。15日2万0405円(安値0184)、6日0585円(同0110)をしのぐかどうか。昨年12月1日の0014円(安値1万9155円)も視野にある。23日、日米通商交渉で車関税を先送りする一方、米国産牛肉や豚肉をTPP(環太平洋経済連携協定)と同水準まで関税を下げる方向で大筋合意したのが明るい材料。24日夜(日本時間25日未明)始まったG7(フランス南部ビアリッツ)。アマゾン森林火災や貿易戦争、ブレグジットなど難航の模様で、トランプ氏のロシア復帰提案議題にならず。プーチン氏はG20 (次回2020年11月サウジ)の方がマシという。来月一杯、韓国が緊迫する見通し。日本と交戦状態一歩手前でクーデターの情報もある。中国も一歩間違えば内戦になり、韓国のGSOMIA(日韓軍事情報保護協定)破棄から新局面。中国・ロシア・北朝鮮vs米国・日本・韓国のバランスが崩れ、韓国が中国に吸収される帰趨と考えられる。星回りによると、太平洋戦争間際の状況といわれ、米中露のほかイスラエルも一枚噛んでいる模様。8月末第2波、年末第3波が予想されるわけだ。収拾困難でも市場なら解決できる。
23日の日経平均82円高。大引け2万0710円。TOPIX1502(+4)。東証一部の出来高9億0700万株、売買代金1兆5600億円。値上がり1104(値下がり933)。10年債-0.240%(+0.005)。米10年債1.531%(-0.084)。上海総合が2897(+0.49%)で引けた。マザーズ指数の引け879.57(+0.37%)脈がある。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。韓国は、9月までドル建て債券償還ラッシュという。(了凡)