夢と冒険のない日本 第4次産業革命が市場のコンセプト (2019.08.13)
前週末続伸。日経平均小陰線の引け。自律反発が一巡した。9日ダウ90ドル安(一時280ドル安)によるもので、9月上旬の米中貿易協議に「合意する準備ができていない」(トランプ氏)という。合意までファーウェイ制裁が続くといわれ、対立長期化を嫌気したもの。イタリア政権危機や10月末合意なきブレグジット、日韓対立も暗礁に乗り上げ3連休。4~6月期発表が一巡し、13日米消費者物価指数、14日中国鉱工業生産指数・国内機械受注発表など材料不足。7月末から1ドル4、5円も円高に振れ打ち返す玉がない。前週末の底固めが綾戻しかどうか13日にわかる。9日、5日移動平均線2万0700円を抜くとリバウンド入り。SQシフトで高寄りしたが、後場ポジション調整と戻り売りに小動き。拍子抜けした。日経平均先物によると、9日大証の引け2万0650円(+0.44%)に対し夜間取引0500円、シカゴ円建て0510円。ダウ先物2万6296ドル(-0.26%)と甘い。VIX恐怖指数17.97(+6.27%)、ビットコイン円1,204,301(-4.06%)もしっくりこない。上海8日ロイターによると、中国で貿易摩擦を懸念しヘッジ商品購入が活発という。1ヵ月続いた米中休戦を踏まえ、追加制裁や中国企業の格下げも流れ、上海総合プットオプション(売る権利)の建玉が前週150万枚(過去最高)に達したという。日韓対立もエスカレート。9日、文大統領が内閣改造を発表。科学技術情報通信相に半導体の権威を起用。法務相に対日批判の側近を指名。英仏で再燃したライダイハン(ベトナム戦争中の韓国版慰安婦問題)を無視するなど取りつく島もない。当分閑散な地合いが予想され、消去法で好決算発表銘柄を見直す動きが伝えられる。2月8日物故した堺屋太一(享年84)の絶筆によると、今、日本は3度目の「敗戦」状態。本当の危機がやってくる。2017年から26年まで10年の間に「2度目の日本」が終わる。天王星84年・おうし座入り7年周期(2020~26年)と重なる。少子高齢化、地方行政の破綻、大不況のほか、国際情勢や第4次産業革命を含め5つの局面によるもの。五輪後2020年代に相当し、人口減少に伴う過疎化、耕作放棄、空き家など深刻化。団塊が25年に全て後期高齢者になり医療や介護増大。世界経済が伸び悩む一方、戦後官僚主導による東京一極集中の反動。安心・安全・清潔・正確・平等5点が破綻するという。官僚に加担したメディアも敗北。変化しない、安定していることが最大の倫理で幕末の天下泰平(正義)と似ている。日本は維新で強くなり、敗戦から豊かになった末、夢と冒険のない社会になった。第4次産業革命を成し遂げた企業が市場のコンセプト(基本概念)になる。
9日の日経平均91円高。大引け2万0684円。TOPIX1503(+5)。東証一部の出来高11億8500万株、売買代金2兆1400億円。値上がり1209(値下がり837)。10年債-0.225%(-0.030)。米10年債1.745%(+0.028)。上海総合が2774(-0.71%)で引けた。マザーズ指数の引け871.74(-0.49%)。決して悪くない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■ (****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。踏ん張りどころだ。 盆休みのため、14日付本欄休載です。(了凡)