証券ビュー

アンコール伊勢町

じっとしていられない 持ち越しても10~12月つかまる (2019.07.29)

 前週末4日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。下げ渋った。週明け4~6月期発表が本格化するほか、米中協議再開、FOMC、週末米雇用統計などイベント続き。思ったほど悪くならず、期待するほど良くないためだ。25日ダウ128ドル安、26日51ドル高を加味したもので、予防といわれる米欧の利下げに対し、26日発表された4~6月期米実質GDP年率2.1%増(前期比)と比較的確り。輸出や設備投資の落ち込みを個人消費と政府支出で吸収し、市場予想(1.8%増)を上回る伸び。差し引きコップの中にとどまった。15日から伝えられる米主要企業の4~6月期が予想以上に好調。GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)中心に半導体関連がリード。ゴールドマンが足もと「メモリーの在庫調整が想定より早く解消」と乗り気だ。26日、フィラデルフィア半導体指数が1593.86(-0.02%)で引け、4月下旬につけた最高値の水準にある。IoTや5G実用化を目前にGAFAやファーウェイなど鍔迫り合いが背景。米国で反トラスト法違反の調査が始まる一方、欧州でも米仏デジタル課税が火花。グローバル化に伴う新自由主義の1人勝ちにブレーキがかかり始めた。月末米利下げ0.25%に対し1ドル108円台後半の円安に振れているのも事実。8月中に日米閣僚級協議を再開。自動車と農産物の不均衡是正待ったなしだ。25日、米債務上限2年停止と歳出規模積み増しが決まり財政悪化が気懸かり。チャートこそ弁証法でベクトル上光明を見たが、4月以降米国の自然金利がFF金利の負荷に耐えられず、7~9月上放れるとリーマンショック1年前に似た場面。もはや、神も人間も横一線になった。市場力学で8月1日コップの中の嵐。折から獅子座新月で前後何か起きるという。数日前、ドイツ銀の預金流出1日1000億円という。8~9月も物騒に変わりない。受け売りだが、財政悪化、構造改革棚上げ、原発など全て自民党の責任によるもので民主党のせいでない。万一、与党が政権を投げ出し引き受けないのも道理。それが弁護士の責任感覚といわれる。日経平均を見ると、7月2日の戻り高値を抜き一服。弱気になる理由がない。5日移動平均線2万1632円を下値に200日線1501円が下向き。5月7~8日の窓埋め1875円なしに始まらない。先物によると、26日大証の引け2万1600円(-0.69%)に対し夜間取引1650円、シカゴ円建て1645円。ダウ先物も2万7141ドル(+0.17%)と小確り。VIX恐怖指数12.16(-4.55%)、ビットコイン円1,092,298(+2.03%)もつかみどころがない。
 26日の日経平均98円安。大引け2万1658円。TOPIX1571(-6)。東証一部に出来高9億2600万株、売買代金1兆7300億円。値上がり626(値下がり1415)。10年債-0.150%(+0.005)。米10年債2.071%(-0.008)。上海総合が2944(+0.24%)で引けた。マザーズ指数の引け896.08(-0.07%)。下値を固めた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。年初来、行きつ戻りつの往来。7~9月持ち越したところで、10~12月つかまりそうだ。ゼロ成長が長期にわたり、じっとしていられない。(了凡)