トランプ氏の株高神話 リーマン・ショックのトラウマ再燃 (2019.07.18)
続落の後下げ渋り。日経平均短陰線の引け。光明が見える。16日米主要3指数反落にひきかえ、上海総合やダウ先物が底堅いためだ。天王星84年・おうし座入り7年周期(2020~26年)の初動後半。7~9月に持ち越した。25日天神底を仮説に反転が見込まれ、22日参院選明けカウントダウン。コップの中の嵐とみられる。10月に消費増税を控える一方、大手ヘッジファンドのドイツ銀解約も伝えられ悩ましい。米中が朝三暮四、朝令暮改の挙げ句、陰極まって反転するとみられ、前日弁証法で述べた相場の綾と考えられる。9日触れたように、3月末NY連銀推計で米国の自然利子率が0.65%に下がり、4月以降FF金利2.25~2.50%の負荷に耐えられず、FRBの金融正常化が限界を越えた。その後、年初40万円足らずのビットコイン円が6月に140万円台を突破。バブル再燃・法定通貨離れを先取りした。確かに2008年と似ている。同年7月、原油先物が147ドルをつけピークアウト。2ヵ月後、リーマン・ショックに見舞われたのがトラウマ。AIによるアルゴ取引で8月に売りポジションを仕掛け一網打尽という。事実なら、リーマン級どころでない。連鎖反応で世界経済の底が抜ける。16日、ダウ23ドル安の内幕が面白い。JPモルガン・チェースCEOによると、「株価は不安の壁を駆け上がる」という。1年以上先の2020年、米大統領選が決め手。トランプ氏は、再選に向け追い風となるものを総動員。ガラ(崩落)となれば、中国に接近、FRBに圧力、財政出動など何でもござれ。臆面もなく、トランプ氏の株高神話にぶら下がっている。米リッパ―(知りたい投信)の集計によると、7月に入り15日まで米ファンドが株を169億ドル(約1兆8200億円)売り越し。まさかの備えと受け取れる。日経平均先物によると、17日大証の引け2万1420円(-0.37%)に対し夜間取引1440円、シカゴ円建て1450円。ダウ先物も2万7370ドル(+0.15%)と確り。VIX恐怖指数12.60(-0.63%)、ビットコイン円1,017,000(-0.49%)を圧倒している。IMFによると、2019年世界の実質成長率3.0%に下方修正。リーマン後、09年から5年間の平均成長率が3.3%止まりで圏内という。日本の場合、2014年の消費増税で一世帯当たり消費支出が34万円(9%)減少したといわれ、今回実質賃金が落ち込む中で2%上乗せ。もつはずがない。財務省が凍結を恐れ強行したとの説も根強い。折も折、関係分の■■■■■■■(****)が113円引け。出来高363万株に膨らみ、夜間取引で6月18日の高値118円を抜いた。京大のベンチャー企業サイアスと提携し、がんペプチドワクチン・IPS細胞による創薬開発に新たな材料。コップの中でも目を離せない。
17日の日経平均66円安。大引け2万1469円。TOPIX1567(-1)。東証一部の出来高10億2300万株、売買代金1兆8400億円。値上がり672(値下がり1399)。10年債-0.130%(-0.005)。米10年債2.098%(-0.008)。上海総合が2931(-0.20%)で引けた。マザーズ指数の引け903.63(-0.13%)。期待をもてる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。9月にNYで日米首脳会談があり、農業と自動車の通商協定がまとまる見通しだ。(了凡)