朝三暮四か朝令暮改 30年以上恐慌説もうはまだなり (2019.07.16)
前週末もち合い圏。日経平均小陰線の引け。盛り上がりに欠ける。11日ダウ227ドル高、■■■■■■(****)下振れ、3連休前のポジション調整が主因。
東証一部の値上がり703(値下がり1356)にとどまり、■■■■■■■■■■(****)1銘柄で79円持ち上げた。10日FRB議長が議会証言(下院)で早期利下げを示唆。11日(上院)も前向きで12日ダウ243ドル高。道理で108円台前半の円安に振れ胸を撫で下ろした。米中、朝三暮四か朝令暮改の踊り場。7月5日を境にもち合いが続き、200日移動平均線2万1588円上。75日線1437円が下値の目安といわれ、25日天神底有力と述べた。10連休明け、下振れした1875円の窓埋めなしに始まらない。15日、中国で6月の都市部固定資産投資や鉱工業生産が明らかになり、中旬以降、米国と日本で主要企業の4~6月期決算発表が本格化。月内コップの中の嵐が見込まれる。14日、日経が逆イールド(長短金利逆転)をもとに「米株高は最後の宴か」と10段抜きの警告。このうち、S&P金融株指数469に言及。リーマンショック前の2007年高値509に届かない旨印象に残った。更新まで上値8.5%程度。行き過ぎる見込みだ。逆イールドの場合、景気の悪化する前、利上げ限界と利下げ期待の相乗効果といわれるだけに興味深い。G20直前・直後のほか、7~9月ブレグジット3度目の延長が伝えられ、条例案を取り下げても収まらない香港デモ。さらに、日本の韓国向け半導体制裁措置など持ち越し続々。9月半ば米国デフォルト説(債務不履行)然り。中国のバブル崩壊やドイツ銀、英バークレイズ破綻説など背中合わせだ。日本のバブル崩壊から30年以上世界恐慌説が流れ、今後リーマン級をしのぐガラ、天変地異も畳みかけるといわれながら時にあらず。もうはまだなり。本尊(国際金融資本)の準備が出来ていない。日経平均先物によると、12日大証の引け2万1630円(+0.14%)に対し夜間取引1570円(-0.28%)、シカゴ円建て1580円。ダウ先物2万7311ドル(+0.86%)と釣り合いが取れない。VIX恐怖指数12.39(-4.18%)、ビットコイン円1,204,984(-2.38%)も一服している。関係分の■■■■■(****)が急騰。値上がり率ランキング6位に顔を出した。11日、3Q発表が手掛かり。国内累計28.3%増収(営業損失4700万円)によるもので収益改善余地が大きい。■■■(****)の充電式クリーナーが売れ筋。電動工具やOPE(園芸機器)のコードレス化も本格化。手が回らない模様だ。来月決算を迎え2円増配。次期も大幅に伸びる見通し。2年前大商いで958円をつけ玉移動も伝えられる。同じく■■■■(****)も確り。前期税法上の累損を一掃し増配。キャパシタ(蓄電池)のほか半導体・磁気共鳴装置など見どころ。個別に人気化している。
12日の日経平均42円高。大引け2万1685円。TOPIX1576(-2)。東証一部の出来高10億2900万株、売買代金1兆7800億円。10年債-0.120%(+0.025)。米10年債2.123%(-0.014)。上海総合が2930(+0.44%)で引けた。マザーズ指数の引け897.30(-2.18%)。騙しとみられる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。半導体不況の真っ只中、国際価格が不気味に落ち着いている。(了凡)