証券ビュー

アンコール伊勢町

七夕天井に天神底有力 米国がピンチになると何か起きる (2019.07.11)

 気迷いに小反落。日経平均小陽線の引け。上ヒゲが長い。9日ダウ22ドル安(一時140ドル安)を受けたもので、5月31日以来1ドル108.99円に振れた円安が手掛かり。10、11日FRB議長の議会証言直前に持ち高調整。6月半ば以降売り込んだドルを証言前に買い戻した模様で、109円台の売りをこなせず失望感が出た。30、31日のFOMCで0.25%利下げが市場コンセンサス。3日0.5%まで織り込んで反落した矢先、主力に手詰まり。ナスダック、S&P500然り。9日、メキシコペソが2%超急落し、財務相が突然辞任したことも波紋を呼んだ。米中に続き米イラン対立が緊迫化。一触即発の報道にかかわらず原油先物小幅高。1日、60ドル台をつけ一服している。8日、米副大統領が「米軍は準備を整えている」旨牽制したが、米主要企業がイランの経済制裁で取引制限を受けていることから開戦棚上げ。9月イスラエル総選挙、来年米大統領選を加味すると軍事衝突なしが本音に近い。手詰まりに拍車がかかり、5日の日経平均2万1746円を七夕天井、25日大阪の天神祭にかけて底との見立てが有力。中旬以降米企業の4~6月期と経済指標、下旬から日本企業の同発表も相次ぐ見込みだ。10日、出遅れ目立つ日本株に日経が「過熱サイン点灯」と余計なお世話。騰落レシオ5ヵ月ぶり114.94(目安120)、25日移動平均線との乖離同5%超によるものだ。昨年12月安値を叩いた売り方の買い戻しが一巡。米主要3指数ピーク更新に追随し後の祭り。先刻承知の上、手詰まりになった。日経平均先物によると、10日大証の引け2万1500円(-0.05%)に対し夜間取引1480円、シカゴ円建て1475円。ダウ先物も2万6714ドル(-0.24%)と精彩を欠いている。半面、VIX恐怖指数14.34(+2.72%)とビットコイン円1,412,834(+3.07%)が怪気炎。7~9月、何か起きるに違いない。米国の財政がピンチになると、決まって戦争や地震がついて回るためだ。阪神淡路大震災(1995)や同時多発テロ(2001)、東日本大震災(2011)などしばしば。今年、よりによって4日独立記念日にカリフォルニアでM6.4、5日M7.1の「カスケード」型地震が伝えられ収まらない。天王星84年・おうし座入り7年周期(2020~26年)の初動後半このありさま。25日の天神底まで頭を冷やす場面と考えられる。韓国が日本の半導体制裁措置に対しWTO(世界貿易機関)に規制撤回を要求したが、サムスンの副会長が来日し米政府とペンタゴンも目を光らせている。3月末に米国が金融正常化の限界を超え、3日米主要3指数ピーク更新を境にバブル再燃のうねりを見た。
 10日の日経平均31円安。大引け2万1533円。TOPIX1571(-3)。東証一部の出来高11億3800万株、売買代金1兆9400億円。値上がり764(値下がり1297)。10年債-0.130%(+0.015)。米10年債2.103%(+0.036)。上海総合が2915(-0.44%)で引けた。マザーズ指数の引け920.17(+0.92%)。切り返した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。うかうかしていられない。(了凡)