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企業レポート

カウントダウン 大宝運輸 6月25日 (2019.06.24)

新拠点稼働に沸き立つ
創業100年会社と自身を見直す
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大宝運輸(9040)はあく抜け。11月に東郷コールドセンター立ち上げ。全社一丸だ。10年来、創業100年(2020)を巡り「会社と自身を見直し未来を描こう」(小笠原社長=50)がキーワード。三好支店から21年ぶり、新拠点稼働に沸き立っている。延べ床3000坪。鉄骨造り、地上2階建て。定温(25度)、冷蔵(5度)、冷凍(-25度)3温度帯の物流センタ―。1階ターミナルに26台トラックが収まり垂直搬送機3台、荷物エレベーター1台設置。低温物流集約と業務効率化を目指す次世代の代物だ。懸案だった温度帯業務の現場ニーズにこたえるもので、メディアが関心を寄せる一方、既存・新規の取引先から内定や期待の声も伝えられる。東名三好インターから僅か5分の好立地。伸び盛りの三好支店と連携し愛知・三重両県の低温物流事業拡大を目指す。カウントダウンが始まった。前回述べたように、トータル30億円。複数の金融機関から借入金25億円調達。期間20年で無担保・無保証の折り紙つき。天の声に近い。2010年、現社長中心に新体制10年。次の100年に向け本格的な助走とみられる。過去100年のAIをもとに、次世代のリーダーがIoTや5Gを切り盛り。逐一主要拠点のアップデート(最新状態に変更)を後押しする構えだ。前期外部業務委託が増加し、人手不足や燃料高など苦戦しながら乗り切っただけに尻上がり。1Q堅調という。全日本トラック協会によると、1~3月期の景況感-18.1(前回-4.8)。4~6月期同-32.6の見込み。景気減速に伴う数量減と人件費・燃料高が主因。そういえば、5月26日(日)の第24回物流フェスティバル出色の出来。半日手当つきにしても出席者多数。学ぶ意欲旺盛で喜々としていた模様。新年度入り交通事故2(前期10)というが、30有余年前従業員250人当時250といわれ、2012年4まで改善。教育立社、門戸解放、自力実行の賜物。各支店長40代半ばで占めベストメンバーになった。これから10年、東郷の新拠点が一本立ちすると次の100年が見えてくる。成長より生存優先。安心、安全を基本に消費税が上がっても物々交換で取り次ぐ旨の覚悟も清々しい。昨年7月社内報が600号(50年)を数え、社員とOB・取引先など毎月発行1200部にのぼる。献身的な努力によるものだ。
2020年3月期(非連結)は、売上高86億円(2.5%増)、営業利益3億2000万円(64.9%増)、経常利益同(40.1%増)、純利益1億6000万円(4.0%増)の見通し。配当100円(中間50円)を据え置く方針。設備投資9億円(前期14億7500万円)の計画。胸突き八丁に変わりない。100周年を境にユニフォーム一新が出ている程度。来年から10年の道のりが穏やかでないのも事実。社運によると、2019年学びに尽きる。自分の代から新しい流れをつくる初代運。知ることに専念すると、実行する時支えになるという。

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