25日居直ったFRB 再び先物動き節分に揺り戻し (2012.01.27)
上げ一服。高安まちまち。小動きにとどまった。25日FRBが2%インフレ目標を掲げ、2014年後半までFF金利0~0.25%に据え置く旨を表明。NYダウ81ドル高を受けたもの。第3次量的緩和にも触れ有事に備えた。備えたといっても、買い手のつかない住宅証券や米国債を再三引き取るわけで、インフレ目標2%まで大っぴらにできる。PIIGSの次が米国といわれ、英国や日本も巻き添え。居直っているわけだ。寄り付き外資系差し引き280万株買い越し。25日ドル、ユーロ売りポジションが買い戻しでひっくり返ったのに過ぎないことがわかる。次は2月5日といわれ、3月のギリシャ国債1兆4000億円償還を左右する日。1日イタリア国債を2兆6000億円こなしマジックの連続。黄金分割による日柄整理大詰め。節分にかけて転機を迎えそうだ。米国とカナダのジャズチャート1位、日本でもオリコン7位にランク入りした由紀さおり(63)のコラボ・アルバム1969。25日NHKTVのSONGSで見たが、日本語で米国人を虜にする哀愁が心地よい。彼女の起伏に満ちた生い立ちがしっとり曲に乗り移り再ブレーク。42年後に復活した。証券は90年を境に22年調整。2月に夜明けのスキャットを聴きたいものだ。現在、最大の負債が政府の国債。われわれは国債のデフォルトがひき起こす恐慌に対し、中央銀行の紙幣増刷しか対策がない。FRBやECBの国債引き受けがコンピュータ数字の振り込みで、金準備はおろか紙幣でもない数字だけにやり切れない。政府負債は日本1000兆円、米国1100兆円、欧州も同規模とみられ、これに欧米政府が保証している住宅証券それぞれ850兆円を加えるとざっと5000兆円。世界のGDPに匹敵する。極端に金利を下げ大量発行するので始末が悪い。大半踏み倒すつもりだ。このため、財政破綻を見破るのが市場の役目。金融が国境を越えグローバル化すると、政府の規制も及ばない。30倍以上レバレッジのかかる国債先物、1日500兆円といわれる為替先物を相手に政府や中央銀も無力になった。日本政府はGDPの2年分負債を抱え世界最悪。太平洋戦争直後の戦時国債以来2度目。当時は戦前の金融資産が無価値になりハイパー・インフレになった。先進国ではドイツと並ぶもの。今回どうなるのか。2月がきっかけとみられる。
日経平均は34円安。8849円の引け。出来高19億5600万株、売買代金1兆200億円。後場イタリア債入札、ギリシャ債務交換を敬遠し模様眺め。懸案を持ち越した。節分にかけて再び先物が動くとみられ、潮目の揺り戻しをモノにするところだ。26日気がついたのが■■■■(****)。ボーイング787、三菱のMRJ初飛行など航空機関連をマーク。■■■■■(****)、■■■■(****)も気になる。■■■■(****)はまずまずで■■■■(****)が水準訂正。■■■■(****)は復興特需の大穴とみられる。2月10日の3Q発表を目安に拾うところ。地盤改良のプロで海上土木もこなすだけに見どころがある。先進国の国債がゼロ金利なのはデフォルト前のサブプライムローンと同じ。日本経済が強いから円高に振れているわけではない。2月からヘッジファンドの動きに注目。日銀がFRBのように国債を直接引き受けるとカウントダウンが始まる。(了凡)