引っ込みつかず消耗戦 胴元が弱気でテラ銭に事欠く始末 (2019.05.31)
幅広く売られ続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。29日のダウ221ドル安(一時409ドル安)が主因。米10年債が2.21%をつけ逆イールド拡大。3ヵ月物2.36%との差0.15%が2007年8月以来。08年リーマンショック以降最大となり景気後退リスクが懸念された。利下げ、低金利長期化の前触れといわれ、景気後退か杞憂か誰にもわからない。当たり外れ五分五分という。合意しても解消しない米中冷戦。米国が株安に耐えるか中国が折れるか二つに一つ。4~6月から7~9月に持ち越しと述べた。30日の騰落レシオ76%台。閑散に売りなし。自律反発が見込まれる。31日に発表される鉱工業生産指数(4月)と中国製造業PMI(5月)が手掛かり。波風が立つと、強いか弱いかわかる。日経平均先物によると、30日大証の引け2万0930円(-0.10%)に対し夜間取引0950円、シカゴ円建て0945円。ダウ先物も2万5186ドル(+0.31%)と比較的確り。VIX恐怖指数17.26(-1.37%)、ビットコイン円953,555(+0.53%)が思わせぶり。中国がレアアース輸出規制で米国を牽制しているのと同次元のレベル。2010年当時、尖閣領有を巡り中国が日本に輸出規制(15~25%追加課税)したものの、日本が11年にレアアースを使わない製品開発や調達先を拡大したことから輸出34%減。結果、赤字に転落したトラウマが癪にさわる。米中引っ込みつかず消耗戦が続きそうだ。その点、トランプ氏が本気といわれる拉致題解決に活路があるという。米朝まだ脈があり、万一「全員日本帰国」が実現すると、難航する日米農産物交渉と北の経済支援にも有効。程度にもよるが、リスクがないだけに市場も好感するはずだ。ブルームバーグによると、モルガン・スタンレーが米国債利回り曲線を見て景気悪化を示唆。「リセッション(景気後退)に陥るかどうかにかかわらず、米株式とボラティリティ―(変動率)が今後半年で大幅に拡大する可能性が高い」という。米耐久財や設備投資、PMI(購買担当者指数)など軒並み予想を下回り、現在2800近辺のS&P500種が2400まで下落する見通し。胴元が弱気でテラ銭に事欠く始末。行き過ぎたゴルディロックス(適温相場)の反動といえなくもない。AIやIoT、5G(第5世代通信)など第4次産業革命を目前にちゃぶ台返しのそしり。蒸気機関を第1に電気機関第2、製造業の自動化を第3の産業革命とみなし、IoT・5Gが第4で仕上げ。米中対立やブレグジットの影響を理由にリセットなどあり得ない。懸案を7~9月に持ち越しても、2020~26年(体制転覆)の初動に変わりない。30日、■■■■■■■(****)が112円高値引け。6月1日、ゲノム医療が保険適用されるためで夜間取引も堅調。意外高が見込まれる。
30日の日経平均60円安。大引け2万0942円。TOPIX1531(-4)。東証一部の出来高11億1300万株、売買代金1兆9200億円。値上がり960(値下がり1094)。10年債-0.085%(+0.010)。米10年債2.261%(-0.002)。上海総合が2905(-0.31%)で引けた。マザーズ指数の引け904.59(-1.74%)。持ち堪えている。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。■■■■(****)がいなくなると、日本のマネーが外資にさらわれるという。(了凡)