節分までに腹くくる ドイツの裁定時間の問題に (2012.01.25)
依然として潮目。暖流と寒流がぶつかり膠着状態。先物を仕掛けお茶を濁している。ユーロ圏財務相会合でギリシャ債務の民間関与協議が収斂とか、ESM条約文書2月署名。はてはESMとEFSF合わせ5000億ユーロの規模を3月に調整とか風向きが変わった。一方、EUによるイラン原油禁輸・同資産凍結やミャンマー制裁解除措置も本尊のプログラムとみられ、原油やタンカー市況を煽るような経緯。春節休みの中国、韓国、香港など先刻承知している。25~29日のダボス会議でも明らかになるとみられ、本尊主催だけに小康状態。しかし、現実には3月24日のギリシャ債償還1兆4000億円をこなす上で2月5日までに準備できないとデフォルト。IMFの1兆ドル増資「検討」など眉唾。先送りのプロパガンダに過ぎない。このため、節分までに腹をくくると述べた。要するに、ギリシャのデフォルトがどういう形になるか。オリンパス(7733)と似たところもある。ユーロ圏にとどまり、無秩序でなく秩序ある不履行。ESMとEFSFが融通手形を割り引き回すわけだが、ドイツが決済しないと行き詰まる。PIIGSは、厳しい緊迫財政と増税に直面し逃げ場がないだけにドイツの裁定時間の問題。タイミングを計っているわけだ。このままいくと、ギリシャをはじめPIIGSすべてそうならざるを得ない。財政赤字120兆円レベルの米国も2、3年後引っ張られ、英国もほぼ同時とみられる。よって、日本もアウト。予算大幅カットに始まり年金、医療、介護はもちろん、公務員の総人件費40兆円の3割カットなど待ったなし。世帯所得がふえないのに増税しても衰弱するだけ、1990年当初、国債が暴落し金融危機に陥ったスウェーデンは、福祉削減と増税を受け入れ初年度に政府財政が黒字転換。05年に同負債をGDPの50%に減らした。危機当初74%だったという。日本は200%で凄まじい。金利1%で政府の利払い10兆円。3%なら30兆円で、ゼロ金利にしたため毎年40兆円規模に膨らんだ。明日はわが身である。ひどい情勢だが、いい方法もあるという。自民党のごく一部で検討が始まった模様。フランスを手本に子供をふやす政策。人口が増加に転じ、教育が締まれば国力も反転する。民主党も同意するとみられ、そうなると日銀が大っぴらにETFや国債を買って市中に資金を供給。10年後内需主導型の経済成長が立ち上がるという。
日経平均は19円高。窮屈なもみ合いに終始。8785円で引けた。出来高18億3900万株、売買代金9800億円。高寄り後戻り売りに押され当然の一服。小さなスケールで心許ない。23日■■■■(****)が好決算を発表したが、24日の■■■■■(****)、25日■■■■■(****)も似たような経緯。むしろ、往って来いになった■■■(****)や■■■■(****)を打診買い。■■■(****)と■■■(****)は戻したが、■■■■(****)と■■■■■■(****)の動きが鈍い。3Q発表は■■■■(****)1月25日。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)が1月31日。■■■■■■(****)は2月3日の予定。■■■(****)を取材したが、受注消化ではち切れそうな状況。今期の設備投資タップ中心に94億円と高水準。タンガロイと一線を画し次の仕込みに入っている。政府は財政再建を念頭に増税シフト。失敗が目に見えている。(了凡)