米中どちらも間違い 1920年代の米国と瓜二つの経緯 (2019.05.15)
全面安の後下げ渋り。日経平均小陽線の引け。7日連続安だ。13日ダウ617ドル安を受け「米中決裂」を懸念したもの。配車アプリのウーバー続落も打撃となり、1ドル109円台の円高に右往左往。NYでは対立長期化を見越し持ち高を落とす向きも出始めた。結論からいうと、「米中どちらも間違っていたことが後日判明するかもしれない」(英エコノミスト誌5月11日号)に尽きる。米国の場合、1920年代に踏み切った大規模な移民制限、制限貿易・制裁関税に相当し現状と瓜二つ。29年ウォール街大暴落、大恐慌、第2次大戦につながった。当時ライバルが見当たらず、今回中国が台頭して5月10日ワシントンで11回目の貿易協議物別れ。13日からクリンチといわれ、6月28~29日G20で米中首脳会談も伝えられる。日経平均先物によると、14日大証の引け2万1030円(-0.66%)に対し夜間取引1090円、シカゴ円建て同。ダウ先物も2万5422ドル(+0.56%)と確り。VIX恐怖指数19.15(+19.39%)、ビットコイン円884,276(+3.42%)を見ても消耗戦が続く見通し。上海総合が2883(-0.69%)で引け、昨年末の調整前につけた高値2827を下回らなかったことも手掛かり。従来の5月(セル・イン・メイ)でなく84年ぶり仮説に過ぎないが、米中のほか日本も5、6月方向を間違うと命取り。財政と金融ステロイド漬けのゴルディロックス(適温相場)に巻き込まれ尚更だ。結局、日経平均が200日移動平均線2万1885円を下回り駄目押し。一時3月25日の安値0911円を割り込んだが、昨年12月から4月まで上昇分の半値押し0731円上で持ち堪え同慶の至り。騰落レシオ74%台にあり自律反発の公算が大きい。米中対立が悪化するほど改善に向かう可能性もある。日本は調整も儘ならず他力によるが、米国と目に余る関係が泣きどころ。1929年の暴落から9年後に第2次暴落が起き打つ手なし。リーマンショック(2008)後の経緯と似ているだけに油断できない。仮説にしても、2020~26年(体制転覆)の初動と考えられ、3月6日本格化して7年続くといわれる不条理。世に溢れ返るという。13日、アップルとボーイング2銘柄でダウ195ドル安。米国の基幹産業ほとんどダウ採用銘柄。このうち8割が製造業の名を冠した金融業。今後GMやGEのようにリーマン後8割行き詰まりと伝えられる。中国の場合、国有企業による巨大化と党中央指導強化が2本柱。経済オンチの習主席が中学同級の劉鶴主任(経済学者)を副首相に大抜擢し、米中交渉の責任者に持ち上げクリンチをやむなくされた。日本は天皇家の一大イベント、日米首脳会談、G20、さらに来年の五輪成功に向け全力を尽くすほかない。株と連動するはずだ。
14日の日経平均124円安。大引け2万1067円。TOPIX1534(-6)。東証一部の出来高17億3300万株、売買代金2兆8500億円。値上がり931(値下がり1139)。10年債-0.055%(-0.005)。米10年債2.409%(+0.004)。マザーズ指数の引け872.71(-1.96%)。巻き返しが始まる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。7月が危ないという。(了凡)