証券ビュー

アンコール伊勢町

ギリシャ債務交換難航 禁じ手の第3次量的緩和浮上 (2012.01.24)

週明け反落の始まり。持ち直したがまちまち。吹っ切れそうにない。ギリシャ債務交換合意が難航しているためで、米国で禁じ手の第3次量的緩和浮上。中国は春節でモヤがかかっている。20日NYダウ96ドル高のうちIBMが4%上昇し61ドル貢献。ナスダック1ポイント安でグーグル8%急落が足を引っ張った。寄り付き外資系差し引き1180万株買い越しにかかわらず小動き。建前と本音がよく出ている。13日から節分にかけて卯辰の潮目。市場でも暖流と寒流がぶっかっているが、外資のデリバティブ商いが中心で獲物が寄ってこない。23日新月に対し2月8日満月。潮目に違いないが、次の新月2月22日から満月3月8日も気になるところ。揺り戻しがあく抜けのきっかけになる。あく抜けといえば22日、滋賀県の大津市長に越直美氏(36)が当選し、嘉田知事(61)と女性同志合流するのもヒント。大阪府と大阪市の二重・二元行政を改める流れが地方首長レベルに広がり、20有余年失われた経済成長によって民意が格段に上がった。市場でも、25日■■■■■(****)の3Q発表が新たな手掛かり。円建て輸出が業績の飛躍的な伸びを支えているためだ。製品の品質確保に不可欠な資本財メーカー。押しの倍返し2万円が視野に入っている。20日ストップ高寸前まで買われ、往って来いになった■■■(****)もあく抜け。フランスにつぎシンガポールでも治験が手掛かり。4月から中村教授(59)がシカゴ大に移籍し、むしろ癌治療用ワクチン実用化急ピッチ。ゲノムと抗体によるピンポイントの創薬が誕生する運び。あく抜けから出番待ちだ。とにかく、日本の国債は1年40兆円規模で増加し5年で200兆円嵩上げ。2011年から2年震災復興18兆円、原発賠償、30年かかるという原発廃炉費用など桁外れの持ち出し。国債発行がマネーの供給を減らしデフレ続き。公務員給与や国会議員の歳費・定数減、消費税を引き上げた程度で何も解決しない。成功体験を20年以上引き回し、二進も三進もいかなくなっているためだ。もはや制度、しくみを変えるほかない。それには、これまでの常識を破る技術革新が決め手。市場でモデルケースが出てきそうだ。そもそもFRBの第3次緩和浮上は、再び米国債の引き受け手がなくなったため。中国と日本がファイナンスしていたが、とても及ばない印象。今回5000~1兆ドルといわれ、世界中ドルでじゃぶじゃぶの状態。円ドル70円台前半が目前になった。

日経平均は46銭安。再び膠着状態となり8765円の引け。出来高20億1300万株、売買代金1兆200億円。中国や韓国休場もあり後場一段と手詰まりになった。ユーロ圏財務相会合は当てにならず、ギリシャ債務減免交渉も先送り。国内はなおさらだ。受け売りだが、米ドルは寿命を終えた。禁じ手の量的緩和でFRBが住宅の不良債権とこれから不良化する米国債を買い上げ、金融機関の口座に現金を振り込む。米国は国債残高1100兆円。1年の財政赤字123兆円。リーマンショック直前まで新規国債のうち40%(46兆円)を中国、日本、産油国、新興国が買い支えていた。10年前から消化難が続き、第2次緩和(48兆円)から要注意の段階。日本経済が苦しんでいるのは、赤字国のドルを基軸通貨として認め、官民挙げて下がり続けているドルを買いつけているためだ。制度、しくみを変えないともたない。(了凡)