ピーク更新続く シンポ 3月20日 (2019.03.19)
徹頭徹尾繁盛店を支援
事業50年節目にプロジェクト具体化
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シンポ(5903・JQ)は連結堅調。計画を上回る折り返し。ピーク更新が続きそうだ。焼肉業界の市場拡大によるもので、主力の無煙ロースター関連事業かさ上げが主因。繁盛店支援も跳ね返っている。直近関西の引き合いが目立ち、首都圏頭打ちといわれるものの、製品受注の約6割新規が占めメンテナンスのニーズも強い。景気回復に伴い消費者の肉志向が伝えられ、中でも牛肉がリード。業界も料理・サービスなど創意工夫を凝らしている。京都の老舗がモーニング焼肉を始める一方、無差別にテール(牛の尾)の先まで味わい尽くす趣向も紹介され底上げ。松阪や神戸・宮崎などブランド牛が海外に紹介されるたび、外国人が国内の割安感とサービスを持ち上げて見せる。前期の連結売上高によると、製品17億9200万円(31.8%)に対し、部材品9億5200万円(16.9%)、据付工事16億1900万円(28.8%)、その他内装工事10億2900万円(18.3%)、商品2億3800万円(4.2%)とロースター関連のほか何でもこなす内容。3月から九州でレンタル方式による使用済み網の洗浄事業を始め、焼肉業界に共通するニーズにこたえるという。人材や開発費、その他設備など関連インフラ数億円といわれ3年をめどに本格化が見込まれる。このところ1年を半年で稼いでいるような充実ぶり。溌剌としてきた。日本フードサービス協会によると、外食産業市場動向調査(1月度)で焼肉の伸び103.9%と高い伸び。26ヵ月連結前年を上回ったほか、延べ80ヵ月拡大が続いているという。1月23~24日「焼肉ビジネスフェア」(東京会場11回目)の来場者2万2578人。2月5~6日の大阪会場も1万4048人を数え、両会場計前年比109.6%と確り。「いきなりステーキ」や「焼肉ライク」のデッドヒートなど一線を画したもので、徹底したCS(顧客満足)により何より良い製品、的確・敏速な24時間サービスの企業努力を通じて繁盛店支援に傾注するのが同社の真骨頂。国内のほか中国、米国でも順調な経過。九州の網洗浄事業と新工場立ち上げにかけてもうひと山。2021年(設立50周年)が節目とみられる。事業100年を巡るもので19~21年正念場。直近、一段と引き締まっている。徹頭徹尾、利己より利他で事業を前に進める構えだ。初代運の会社で19年学びの年。田中社長(61)も同運で仕込みに尽きる。
2019年6月期(連結)は、売上高59億1200万円(5.0%増)、営業利益7億4200万円(0.8%増)、経常利益7億5200万円(0.7%増)、純利益5億2600万円(2.1%増)と従来通り。配当20円を据え置く予定。設備投資1~2億円(前期8400万円)の計画。プロジェクト具体化を加味すると流動的だ。前回、業界指折りの大手2社が食べ放題競争に入り、2020年以降淘汰の時代と述べた。事業100年の折り返しが決め手。いいポジションにつけている。