欧米のBGMに合わせ エンジンの役目中国に肩代わり (2019.03.15)
小幅続落。日経平均小陰線の引け。5日移動平均線2万1246円と25日線がデッドクロスした。前日の米株高や英国の「合意なき離脱」回避可決を受けて高寄り。2万1522円を戻り高値に金融機関の売りをこなせず後場ジリ安。上海総合が売られ安値引けになった。12日の高値1568円を抜けないと厄介。11~12日に空けた窓の下限1145円が下値の目安という。一方、ボーイング運行停止を受けた米国株が反発。ダウ148ドル高のほか、ナスダック5ヵ月ぶり高値。S&P500種も昨秋から頭打ちの2800を突破。FRBの利上げ休止、資産縮小年内停止を手がかりにBGMに乗ってハイテクがリード。大手金融株がブレーキになっている。ブルームバーグによると、ゴールドマン・サックスグループの元社長が「トランプ氏に勝利が必要」とのコメントを寄せエール。合意を急がず交渉の席を立つ情報もあり予断を許さない。3月5日以来、全人代で汗をかき通しといわれる習指導部。中国経済崩壊リスクにまみれながら、上海総合の急騰を見て「プラザ合意による日本バブル」再来を説く向きもある。2月末に顕在化。新規融資の増加と株高の関係に明らかという。米国が2019~20年にかけて成長率低下。欧州も不安がつのりブレグジットの影響が残る。このため、米中交渉にバイアスがかかり、外国企業向け技術移転強制とサイバー窃盗問題、知的財産権侵害、米国農産物の市場開放と遺伝子組み替え作物の認可など6項目の覚え書き。中国は米国製品・農産物の大量購入を検討中という。日本のバブル崩壊も米国の貿易赤字解消が口火。1985年9月22日、プラザ合意により対米赤字削減とドル安円高が決まった。その後、金融緩和と公共投資に拍車がかかり株と不動産が急騰。空前のバブル景気に包まれた。1985~1990年に資産価格2.4倍といわれた。中国の株や不動産も日本の二の舞と伝えられ、欧米の経済が2019~21年下降線を描くとみられるだけに気になる。この間、エンジンの役目を中国に肩代わりするのが欧米支配層の本音という。米中交渉の進展を過大に演出し、北朝鮮の開発やベトナムほかアセアンのインフラ投資など後押し。バブル形成後、崩壊に跳ね返るわけだ。昨年5月天王星のおうし座入りから半年お試し期間。12~2月踊り場を踏まえ3月本格化。これから7年、欧米のBGMに合わせ中国やアジアが踊ることになる。ECBが利上げを見送りドイツ銀の統合協議を後押し。支離滅裂なブレグジットと同様、着々準備が進んでいるように見える。
14日の日経平均3円安。大引け2万1287円。TOPIX1588(-3)。東証一部の出来高11億3200万株、売買代金2兆1800億円。値上がり783(値下がり1257)。6月限が2万1120円(+0.33%)の引け。夜間取引1190円、シカゴ円建て1175円。ダウ先物も2万5776ドルと小動き。VIX恐怖指数13.44(-2.40%)が甘い。10年債-0.045%(+0.005)。米10年債2.630%(+0.009)。上海総合が2990(-1.20%)で引けた。マザーズ指数の引け932.29(-0.79%)。上出来だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。欧米の本音がわかりかけてきた。(了凡)