時間稼ぎ三角もち合い 主要メディアが行き過ぎた暴落説 (2018.11.30)
高寄り後伸び悩み。日経平均小陰線の引け。三角もち合いという。米国時間28日、ダウ617ドル高によるもので場味一変。FRB議長講演から米利上げ終了接近を好感したものの、1ドル113円台前半の円高に振れたのが主因。買い戻し一巡後、戻り待ちの売りにつかまった。12月1日の米中首脳会談で一時停戦・歩み寄りが伝えられる一方、米国をはじめ世界景気頭打ちも懸念され時間稼ぎ。一時200日移動平均線2万2295円を抜き、半値戻し2709円まであと272円に迫った。11月8日の戻り高値2583円を抜くと、21日の安値1243円が2番底となり、もち合い放れが見込まれる。売り方が買い戻しを急いでいないのも事実で、週末に来週明けリターンマッチ。12月6日のオペック総会を前にもう一幕ある。原油のほか鉄鉱石、非鉄、コンテナばら積み貨物船の運賃など今年の高値から3~4割下がり新興国の債務拡大。米金利上昇、米中対立を受けてドル資産にシフト。トレーダーがさらに原油先物安を見越し売りポジションを積み上げている。7月1万4100ロット(1ロット1000バレル)をボトムに11月半ば11万ロットと1年ぶり高水準。プット(売る権利)上昇が目立つ。10年にわたる強気市場が転機。踊り場入りという。IMFが40年後日本のGDP25%減との試算を発表し、米10年債2021年6%、英中銀もブレグジットに伴う2019年の英GDP8%減(リーマン時6.25%減)を流し悲観論続出。スーパーサイクル渦中の半導体も2019年のメモリー市場を0.3%減(当初4%増)に下方修正。仮想通貨のマイニング(採掘)に至っては、システムの信頼に疑問符がつくほどの混乱ぶり。主要メディアの暴落説が気になる。米通商代表が首脳会談直前に中国車の関税40%を示唆するなど行き過ぎだ。今後もトランプ氏が米朝開戦をシンガポール首脳会談に切り替える場面と考えられ、ディール(取引)を前提に強面の地合い。ベアなしに成り立たないのがブル(強気)のよりどころだ。■■■■(****)が一例。689円で引けた。原発事故に伴う賠償・廃炉負担に対し、原油3~4割安を見込み収益の大幅な改善を先取りするもの。弱気から何も生まれない。3年がかり600円どころを上放れた。売り残1000万株超で取組がっぷり四つ。株高が賠償・廃炉負担の足しになると幸いだ。■■■■(****)も4480円と確り。疑獄事件(1948)から70年。黒鉛電極と生分解プラスチックが手掛かり。もうひと山ある。
29日の日経平均85円高。大引け2万2262円。TOPIX1659(+5)。東証一部の出来高13億0200万株、売買代金2兆5300億円。値上がり1301(値下がり730)。12月限が2万2240円(+0.04%)の引け。夜間取引2230円、シカゴ円建て2240円。ダウ先物も2万5276ドルと小甘い。10年債0.080%(-0.015)。米10年債3.007%(-0.050)。上海総合が2567(-1.32%)で引けた。マザーズ指数の引け1010.91(+1.53%)。やれやれだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。今、来週肝腎なところだ。(了凡)